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風丸(母)「悠馬君って本当にイケメンで、頭が良くて、性格も良し。
Aの弟とは思えないわ〜」
話を続けていると僕について言った風丸さん。
否定しようと口を開きかけると、階段を降りる足音と共に
不満そうな声が聞こえてきた。
「は?ちょっと母さん、それ聞きずてならねぇんだけど」
ぶーぶー言いながら歩いて来て、後ろから姉さんに抱きしめられる。
着痩せするタイプの姉さんのふくよかな胸の感触が、僕の頭全体を包む。
平然を装いながら口を開いた。
野坂「褒められるような人間ではありませんよ」
風丸(母)「謙遜するとこがいいわ!
それにしてもA、あんたは女っ気がまっっっっったくないのよ」
「なんで溜めんだよ!てか、この喋り方とかは完全に守と兄さんからなんだよ!
恨むならあの2人恨め!」
風丸(母)「男に囲まれてたって女っ気ある子はたくさんいんのよ!
悠馬君、こんな女どう思う?」
「今こんな女って「僕は好きですよ、姉さんみたいな人」………嬉しいこと言うね、本当大好き」
悪戯心で遮りながら言うとよりいっそう強く抱きしめられ、
胸が僕を圧迫する。
流石に耐えきれず、姉さんの腕を叩いた。
野坂「姉さん、苦しいから離れて欲しいな」
そう言うと先に反応したのは風丸さんの方だった。
風丸(母)「A、いつも思うけど悠馬君だって一郎太だって年頃の男の子なのよ?!
いい加減やめなさい!」
「やだね!これが愛の証明じゃわい!」
風丸(母)「ちょっとそこに座りなさい」
「断る」
……………僕はどうすればいいんだろう。
____________
「母さんめんどくさかったでしょ?」
野坂「そんなことないよ」
「えー悠馬ってば変わってんね」
野坂「それはさすがに失礼だよ」
風丸さん宅を出て2人で歩きながら雑談をする。
途中まで送ると姉さんが言い、断ったが姉さんが頑固な為甘えることにした。
姉さんを見ると、僕と同じ色の髪を風と歩く振動で揺らしながら
僕の隣を歩いている。
ふと先程聞いた事が気になり、姉さんに聞いた。
野坂「美濃道三中の試合は最初だからっていう理由で、観客席からデータを取るんだよね?」
「おう、違う視点から見てデータを取る事も大事だからな」
それを聞き、僕はあることを思いついた。
野坂「僕もその試合観に行くことになってるけど、良かったら一緒に観ない?
西蔭と3人で良ければ」
「にしかげ?…………あぁ西蔭か。あのエリンギの守護神」←
野坂「ふっ…エリンギ…」
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橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します!とても楽しく読ませて頂きました!今後とも応援しています!頑張って下さい!(*´ω`*) (2021年11月8日 9時) (レス) @page38 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
春月卯月(プロフ) - 雪華さん» またまたコメントありがとうございます!他の作品でもコメント下さった時に言ったやつと、最近はモブサイコ100とか見てますよ! (2019年3月7日 19時) (レス) id: e961db7c14 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 知ってるアニメは何ですか? (2019年2月18日 22時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
春月卯月(プロフ) - メープルあんり(^ω^)さん» コメントありがとうございます!面白い、がとても嬉しい言葉です。゚(゚´Д`゚)゚。旦那はほんとに誰にも教えてないので、これからですよ!ちなみに視点をお願いしたキャラは旦那では無いので、いつかの話を更新する度にドキドキして欲しいです! (2019年1月11日 8時) (レス) id: e961db7c14 (このIDを非表示/違反報告)
春月卯月(プロフ) - 麗音さん» 見てくださって嬉しいです!あの2人の絡みでは、野坂君の違う一面を書きたいな!と思ったので、もちろんたくさん出てもらいますよ!まだまだ展開はたくさん考えてます!お楽しみに!コメントありがとうございました! (2019年1月11日 7時) (レス) id: e961db7c14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春月卯月 | 作成日時:2018年12月16日 23時