元カレ (ページ6)

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『そうなんだ、頑張ってね！』

同じ大学は嫌だなんて思われて志望校変えるようなことになったら、せっかく決めたの勿体無い。

何より、嫌だと思われていたとしたらそんなの知りたくないから。

あえて言わなかった。

どうせうちの大学は結構大きい大学で学部も沢山あるから、同じ大学になるなんてことないだろうから。

光成「ありがと(笑)

Aはどこの大学行ったの？」

聞かれたら答えるしかない気がするけど、答えたくなかった。

『えっとね…』

困っていると自分の家が見えた。

『あ、私家ここだから！』

光成「あっ、うんじゃあね」

いつもお別れする時はまたねって言ってくれたのにな。

別れてるんだから当たり前だよね。

『うん、送ってくれてありがと。

じゃあ！』

何だか会いたかったはずなのに居心地が悪くて急いで鍵を取り出して早足で家に入った。

なんで、わざわざ送ってくれたんだろ。

声をかけてきたんだろう。

色々モヤモヤする。

ﾋﾟｺﾝっていうスマホの音がなりスマホを開くと‘またね’の文字。

光成からだった。

変に期待しちゃうな。

社交辞令とかだったらどうしよう。

わざわざLINEくれたのに何も送らないのは変だ。

‘送ってくれてありがとう、またね！’そう送るとすぐに既読が着いてそこからは何も来なかった。

今日あったこと、瀬奈に報告しようかな。

通話のボタンをタップして瀬奈に電話をかける。

瀬奈「もしもし〜？どうしたの？」

ワンコールくらいで瀬奈はすぐに電話に出た。

『あのね、今日光成に会った。』

瀬奈「光成？って檜山くん？」

『そう。

でね、家まで送ってくれたんだけどさ…』

今日あったことをとりあえず全て話した。

深田くんのことも。

瀬奈「今日は色々盛り沢山だね(笑)。

で、Aはやっぱり内村くんとか深田くんとかよりも檜山くんなの？」

『よくわからない。

多分まだ光成が好きなんだと思うけど、忘れたいなって思ってるんだよね。

光成の中に私が居なかったら辛い…』

こんな弱音吐けるのは瀬奈くらいだ。

瀬奈「ん〜まぁね、でもさまだ諦めなくてもいいんじゃないの？」

『どうして？』

瀬奈「檜山くんにもうAのこてはすきじゃないですって言われたわけじゃないでしょ？」