○story15 ページ15
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「Aさん…絆創膏…」
「絆創膏だけでは済まないですねこれ。神々廻さんはどうされたんですか?」
「神々廻さん、カツ丼食べてると思う…」
「何してるんですかあの人」
大佛のその言葉を聞いたAはため息をついて首を振った。
あの後、シンたちと別れた南雲とA。
南雲は坂本に店番を頼まれていたようだったので彼とも別れたようだ。
彼らと別れた後、Aは再び死刑囚探しを始めていた。
すると、探している途中で彼女のスマホが軽やかな音と共に振動する。
スマホを見れば大佛という文字が。
要件は怪我をしたから診てほしいとのこと。
今回も切り傷かな、とそんなことを思いながらAは大佛のところへ向かう。
それが冒頭の会話だ。
ちなみに神々廻は大佛の残りのカツ丼を食べているだけである。
それにカツ丼を食べたいと言ったのは大佛。
神々廻にすると、彼女らの会話はとんだとばっちりであった。
勘違いしたままのAは消毒できれいにした大佛の手にガーゼを付け、包帯を巻く。
周りにドミノ倒しのように崩れた鳥居があるが、大佛が戦った後は絶対にこうなるとAは知っているのであまり気にしない。
そんな彼女は包帯を巻き終え、ホッチキスで止める。
「動かしても大丈夫ですが、血が止まっていないことだけ注意してください」
「うん…」
「あと、自分のタイミングでガーゼ交換などしてくださいね」
「Aさんがしてくれないの…?」
「エ、」
何を言っているんだ?とでも言うような雰囲気を醸し出す大佛。
彼女の様子を見たAは困惑した表情のまま固まる。
しかし、何かと大佛に甘いA。
「まぁ…私がいる場合なら全然大丈夫ですけども…」と結局は了承してしまう。
「それでは私はそろそろ移動しますね」
「うん…Aさんありがとう…」
そんな会話を広げた彼女らは別れの言葉を言い合い、解散した。
死刑囚:3/5
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《やっほ〜〜、A今どこにいるのー?》
「南雲さん…今は」
《あ、ちなみに僕は死刑囚処理し終えたよ〜〜》
「……そうですか」
《Aはまだ散歩中?いっぱい歩いてて足痛くないの?無理せず休んでていいからね!》
「はぁ……………あ、」
死刑囚:2/5
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飴(プロフ) - 続きみたいです (1月17日 23時) (レス) id: 5dbd17dea3 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - わぁぁ!!更新ありがとうございます〜!!!とても面白いです!応援してます〜 (1月12日 22時) (レス) @page21 id: 15ea9621b8 (このIDを非表示/違反報告)
夜(プロフ) - 続き、見たいです (11月19日 21時) (レス) id: 69bcc1908b (このIDを非表示/違反報告)
Dorothy(プロフ) - skmt夢はなかなか見つからないので有るだけでもありがたいです。更新、ゆるりとお待ちしてます。頑張ってください (10月25日 8時) (レス) @page20 id: 7168971a27 (このIDを非表示/違反報告)
りゅーむ(プロフ) - @さん» コメントありがとうございます。面白いと言っていただき嬉しいです…! (8月6日 16時) (レス) id: a97d12a549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りゅーむ | 作成日時:2023年7月26日 17時