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両親の姿 ページ29

入間視点


昔…両親に散々修羅場を連れ回されて

生きるのに必死な日々だった


でも…魔界にきて…沢山大変なことがあって

慣れないことや不思議なことばっかりで…



でも魔界で頑張ることは自分の意志だから

すごくドキドキして

ワクワクするんだ!


「いこう!」


だから僕は…

もっとこの…


魔界で…!!




「「あっ」」


__その瞬間僕の目に映ったのは、僕のことを売った両親だった


「入間くぅ〜〜ん!!!

見ぃ〜つけたぁ〜」


「元気〜?
パパとママは超元気モリモリ〜〜!!」
「ちょっなんで!?

というか、どうやって!?」

「どうって、歩いて?」
「いやいや、だってここ魔か…


魔界…だけど!!
この人たちならありうる…!!」


「まーたお金なくなっちゃった〜
パパママ金策の真っ最中〜」

「楽しそうでしょ
ねっ、イルマ!」

「"ねっ"て…」


ちがう、そうじゃない!
まずは言わないと!

"コラッ"って!
僕を売ったことをコラって叱らないと…


「こっ…」


「次は砂漠でひと稼ぎどうかしら!?
北極も飽きたし!」

「いいなぁ!
サソリって食べられるよな!
ピラミッドの中に財宝があるかも、ガッポリ〜」

「いいわね〜

じゃあ"人手"がいるわね!」


話、全然聞かない…
こういう人たちだった


あああ、これじゃあまたいつも通り……

「ま、そういうことだから…




帰りましょう、入間」


「えっ


と…それは…ちょっと」

「え?なんで?
いつもは"分かった"ってついてくるのに


イルマは頼みごとをきいてくれる"良い子"じゃないか」

「いきましょう、入間

ねっ




お願いよ...」


__両親だったものが、化け物へ変わっていく


「……っ!!」



――
NO視点


恐怖からか、崖から落ちていく入間


「アギャギュイ



ギョ___」


入間が落ちていったあと、無情に鳴り響く拍手



「いや〜〜落ちましたねぇ!!

チチ!相手にトラウマを幻覚させるその能力…


さすがです、オロバス様!!
鮮やかに真っ逆さま……このオチョ!!感服致しましたよぉ〜」
「落ちたのは偶然だ…


かなり強めに術をかけた…
下に落ちてもし無事だったとしても…


収穫祭の間中、イルマはトラウマの幻影に苦しめられるだろう」
「さっすがオロバスさ…」

オロバスらに近づくナフラ

「あん?なんじゃこいつ…って!くさっ!!

うわっくさい!オロバス様ぁ、こいつもやっちゃって下さいよぉ!!」
「…我々の標的は問題児クラスだけだ

他はどうでもいい…」



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作者名:桐原ロック | 作成日時:2022年3月25日 0時

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