美しさ ページ18
「…＿我らの目標のため！さあ 言ってやってくれイルマくん！
せーの!!」
「足ひっぱったらブッとばすぞーーッ」
「上等じゃオラアアァ!!」
「さぁッ 収穫祭開始の狼煙を上げるのは誰だ!!
収穫祭 スタート!!」
―――…
「お〜っとなにやら1番ブロックで揉めてますね
アスモデウス組とドロドロ兄弟が接触だ！どちらも今回の優勝候補！
チームを組むのかはたまた宣戦布告か!?これは早くも優勝者が決まってしまうか…!?」
「!?ちょっと待ってください！なにやら2番ブロックの様子が…っ」
――
「なっなんだよこれは…ッ こんな光景見たことねぇ…ッ 魔獣が自ら供物(食材)を差し出している!!!」
「列を崩さず！順番に謁見を!!
この地域は既にケロリ嬢の支配下 大丈夫です一定の供物さえ提供頂ければ危害は加えませんので…」
「さぶッ」
「私は争いを好みません"暴力"は弱者の武器…だから食べてはダメよ お前たち」
「ブリザードウルフにスノーキングフォックス!?
どちらもこの地域にいるはずのない魔獣…つまり…1年生で使い魔を2体も!!?何者なんだあの女生徒は…!!?」
「(目立っている…
特訓の日々はまさに地獄…汚く泥臭く召喚 召喚 召喚…
アクドルとして
魔獣達に私の可愛さは伝わらない！
こんなに可愛いのに!!私は次第に自信を失くしていった…)」
「(けれど研ぎ澄まされた…可愛いを奪われた自分の弱さと向き合って ついに私は自分に残された武器を見つけた！
私は思い知ったのだ…そう…可愛いを封印した私には…もう…もう…美しさしか残らない!!)」
「この
――3番ブロック
モブ視点
「(私達が考えた作戦！それは…＿強者を味方に付けるということ!
まずその相手に話しかけ、隙を作る。そして完全にこちらに気を向かせたら…私の相棒がそこそこの頭級の魔獣を後ろから襲わせる
相手がダウンしかけたところで私達が助け、恩を売る
そうすれば私達は優勝とまではいかなくても、絶対に良い結果を残せる!!)」
「(その作戦を実行するためにはまず強者を見つけなきゃいけない 強すぎず、弱すぎずの…でも強い悪魔を…！)
…ぁ ねぇ、あそこの悪魔にしない？
問題児クラスだけど、凄く強いみたいな噂はないし」
「いいね、仕掛けよう」
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作者名：桐原ロック | 作成日時：2022年3月25日 0時
