加害者と被害者とは ページ13
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「僕はお前に野望に忠実になって欲しいとおもってる。
その為には強くあることが1番!ってことでお前の家系能力を強化する。他のとこもやってるけどねー
あーあとそれと、お前盾作れるんでしょ?だからついでにそれも強化するよ いいね?」
『…了解(なんか軽いなこの先生…)』
「今日は家系能力から〜
一応確認だけど、お前の家系能力は"やり返し"で、攻撃を食らったら6倍、66倍、666倍…で返せるんだっけ?」
『はい、一応かすり傷でもできます』
「ふーん 攻撃を食らったらっていうのはさ、"自分に"ってこと?それは変えられないの?」
『はい自分に食らったら…で、変えられるかは、試したことがないので分かりません』
「そっかーじゃあその食らう対象を自分以外にしよう
例えば何があるかな?」
『(対象を、自分以外に…?攻撃を、食らう…)』
「…加害者と被害者が誰かを考えるんだ。意味、分かる?」
『...』
「例えるとつまり、今お前が立っているその地面。お前は普通に立っているだけだが、地面からしたら踏みつけられているんだ。これは攻撃に入ると思う?」
『…入る、?』
「じゃあ動いた時にどうやってもぶつかる空気は?
ただそこに存在していただけなのに、ぶつかられる。
これは空気にとって攻撃を食らったと言える?」
『…言える』
「ふふ、段々分かってきたかな?"対象を変える"、という意味が」
『…攻撃を食らった_…つまり被害者を俺じゃなくて地面や空気に変えるということ…?
あぁそうか、そしたら俺はわざわざ攻撃を喰らわなくても条件を達成したことになるのか…!』
「そう、その通りさ。
地面や空気が、ひとりの被害者だと考える。そしてその被害者の代わりにお前が加害者に攻撃をやり返せばおしまい。お前はこれができるようになればいい。単純だろう?
他に被害者を増やしてもいいね〜その方がいざと言う時役に立つから」
『なるほど…!じゃあ早速!』
「うん、やってみよー 僕も攻撃するからね」
――
『な、なんで
「んーやっぱそう簡単にはいかないかー
まぁ、できるまで家には返さないから。僕の家すぐそこだから泊まってってね。良かったね〜これでずっと特訓できるじゃーん」
『何も良くない!!です!』
「あはー」
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『みたいな』
「…Aも帰れてないんだ…」
『ソウデスネ…』
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作者名:桐原ロック | 作成日時:2022年3月25日 0時