正念場 2 ページ47
「…貴女に隠し事は無用か…
俺がどうしても気に入らないのは今の問題児クラスの扱いだ……俺は悪魔学校の全員に認めさせたい
―――
???
「(ん?ん!?なんで負けた!?絶対優勢だったのになんで…!?なんで俺は手を抜いたんだ!!まるでわざと負けたみたいに…奴が何か…
…違う まさか彼女か!)」
イクス・エリザベッタ 家系能力
「嗅覚か…視界だけでなく密かに匂いも奪われていたとは…」
「そ!彼女の香りをうけた先生は僕たちに有利に動く…つまり 僕たちに運を使う
正直 視覚と嗅覚同時に奪うのは魔力消費がエグくて時間との賭けだった…うん…騙す快感と消耗するスリル」
「どんな感覚を奪ってもやっぱり…このドキドキには敵わないね!これだから
―――
「(!!!)」
「入学当初の暴行の件ここに深く謝罪会見する
あの時の己は力こそ全てでより強くあれば魔王に近づけると思っていた だが違った
どんなに屈強だろうが 意思が強かろうが 思慮に欠けていてはなにも成し得ない 他者の存在を慮る 心持ちなくして王とは呼べぬとライバルから学んだ」
「貴公を襲った己の行動は間違いであった
決して許してもらえぬかもしれぬがここに陳謝の意を捧ぐ」
「(悪魔が羽の付け根を捧げるのは最大の敬服と謝罪)お前がそれをやるとは…ずるいな 驚きすぎて怒りがどこかへ行ってしまった 良いライバルを持ったな…」
―――
「[王の教室]の価値は分かってる だからこそ手に入れば周りの見る目も変わるはずだ
ちゃんと見てやって欲しいんだよ問題児クラスの才能を信じて力を貸してくれ "アメリ"」
「はぁ 緊張した…一か八かだった…だがこれで…揃った!
あと1枚!」
―――職員室
「約束の教員全員の許可書だ 3日以内に集めた確認してくれ」
「…あぁ確かに 教員36名分問題ない」
「残りは貴方のサインだけだが 厳粛に評価してサインしないなんてことはありえない…だろ?」
「あぁ 他が揃っていれば私もサインする」
「よっしゃ!」
「まじで[王の教室]に移れるのか!!」
「では早速サインを「故に」
「__サインはしない」
。
39人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:桐原ロック | 作成日時:2021年10月10日 3時