盾と矛まいるま (ページ43)

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悪魔学校の教師たちページ43

「まだ説得が必要か？」

「いや…もう十分だ＿＿何を盗りゃいい？」

―――

「…何？」
「だから［教師］のカルエゴ先生からサインを頂くのは難しいので［僕の使い魔］エギーちゃんから貰おうかと思うのですが…足跡(・・)で」
「きっさま！何考えてる!?ふざけるなよ…!!」
「いーじゃないですか！パッとやって戻しますから！」
「そういう問題ではない！」

「(＿＿勝負は一瞬…アンドロ家家系能力［盗視(ビット)］その目は隠し持った物を見抜き盗むための最短ルートを示す全指(フルフィンガー)の指輪は無駄に指が動けば動くほどカチカチとなり相手に気づかれる
鳴れば三流これは自分への枷いや首輪だ)」

「(限界まで開いたそれぞれの指が一匹の蛇であるかのように自在に動くアンドロ家伝統の技ついた異名は
＿＿蛇使いの盗族(サーペントシーフ))」

「(お金と盗みに興奮するアンドロ家の家訓は"卑しいことこそ美しく"静かに一震たりとも空気を叩かず蛇はいつでもニヤついていろ)」

「いいか！足跡など認めんからな！」
「分かりました！じゃあ後日」
「おいまて貴様…＿＿召喚シールは置いていけ」
「チィッ目ざとい」

「…お見事」
「…どうも愉(たの)しかったです…。」

―――

「こっここここれはカカカカルエゴ先生のてって手帳…!?」
「さっき拾ったんですけど返す前に中身見たら趣味のメモやら走り書きやらモモノキ先生が気になる情報がい〜っぱい」
「いやっ…気には…っ教師として憧れてるだけで…」
「許可書にサインくれたらあ・げ・る」

「1枚目頂き」

―――

「(今日こそは!!昨日はびっくりして何も言えなかったけど入［魔］くんの態度をしっかり正して良い子に戻さないとそれが祖父の務めだ！)
イルマくん！」
「あっおじいちゃん…実は僕…この書類にサインが欲しくて…だっだめかな…「んいいよぉ!!」
「わぁい」
「理事長…」

―――

「適材適所それぞれにあった教師と交渉してもらう要る物があれば用務員さんに言え許可はとってある」
「イルマくん…また荷物運びを手伝ってくれんかの…」
「おっまじか今忙しいんだけど」
「あと種うえも…」
「またかよ！もうスペースないだろ！」
「だいじょーぶだいじょーぶ」

『悪周期でも入間は入間ですね断らない…』
「それもまた入間様の魅力です！」

―――植物師団畑
「わ〜れろッ」
どおっと割れる地面
カポ…
スパッと切れる草

。