第百七十八訓 ページ42
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「よっ お見事!実に鮮やかなお手前っ...とは言い難いナリだが 」
手を叩き銀さん達を褒めるのはお兄さんだった
「小さき火が集いに集って ついぞ夜王の鎖を焼き切り 吉原を照らす太陽にまでなったか。まさか 本当にあの夜王を倒しちゃうなんて、遠くまで来たかいがあったな。久しぶりに面白いものを見せてもらったよ。だけど、こんな事したって吉原は何も変わらないと思うよ。吉原にふりかかる闇は夜王だけじゃない、俺達 春雨に幕府中央暗部、闇は限りなく濃い。また、第二第三の夜王がスグに生まれることだろう。その闇を全て払えるとでも思っているのかい?本当にこの吉原を変えられると思っているのかい?」
「変わるさ 人が変わりゃ街も変わる。これから、お天道さんも機嫌を損ねて雲からツラ出さなくなっちまう日もあるだろーが、こいつらの陽はもう消えねーよ」
銀さんがそう言い切ると、お兄さんは嬉しそうに笑った。すると、何を思ったのか 私の目の前へとやってきた
「それと、俺は君が気に入ったよ おねーさん」
「えっと、ありがとうございます?」
「オイ ゴルァ!ガキ!調子に乗ったこと言ってんじゃねェ!雰囲気でいけるとか思ってただろ!」
どうやら私は気に入られてしまったらしい。それに対して銀さんは物凄く怒っているが、お兄さんは全く聞いてない。見て、今も私の手を握ってる
「あと、君は 俺達の探しモノらしいし ちょっと春雨に来な...」
「神威ィィィ!!その手を離すアルゥゥ!!お前の相手は私アルゥゥ!!」
お兄さんの言葉を遮って登場したのは、神楽ちゃん。おかげでお兄さんは私の手を離してくれたが腕を固定してるとこを見ると怪我は負っているらしい、けど 物凄く元気そうだから大丈夫だろう。それと、それを止める新八君も
「こいつは驚いた。まだ生きてたんだ。少しは丈夫になったらしいね、出来の悪い妹だけど よろしく頼むよ。せいぜい強くしてやってよ。あと、君ももっと修行しておいてよね」
「オイッ お前」
「好物のオカズはとっておいて 最後に食べるタイプなんだ。つまり 気に入ったんだよ 君のことも。ちゃんとケガ治しておいてね、まァ色々あると思うけど 死んじゃダメだよ。俺に殺されるまで」
屋根の縁へと歩いていたお兄さんだったが、振り返り私の顔を見た
「小鳥遊A...だったかな? 君も今すぐ連れていくことは止めておくよ。君にも妹を頼むとしよう
じゃあね、お侍さん A」
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夜 - とても面白くていつも続きを楽しみにしてます。まだ続きは書かれる予定なのですか?書いてくださるならいくらでも待つので更新頑張ってください! (2022年9月14日 15時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆうぺぺ - とても面白くて何度も読み返してます!!更新、体調に気をつけて頑張ってください (2021年8月16日 18時) (レス) id: cad7fa7d96 (このIDを非表示/違反報告)
ニラ岡逆ハ丸 - あぁぁぁ(震え)好きです、頑張ってください! (2019年9月25日 21時) (レス) id: 82c01bfe61 (このIDを非表示/違反報告)
ねこよこ(プロフ) - なのはさん» ありがとうございます!現在テストが近いためこちらの更新は中々できておりませんが、終わり次第バシバシ更新していく予定ですので、気長に待っていただけると嬉しいですm(_ _)m (2018年10月1日 18時) (レス) id: b2d9b9c56e (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新楽しみです0^◇^0)/ (2018年9月28日 1時) (レス) id: be7e003988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねこよこ | 作成日時:2018年8月23日 20時