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第百七十七訓 ページ41

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最初とは逆に、今度は銀さんが押す形となった。攻撃させる暇を与えないそれに夜王も苦戦している。そして、最後の一撃を食らわすと 全員で苦無を投げ 猛追。


夜王の反応は無し、全員が歓喜しこれで勝負は終わった.....かのように見えたのだか

夜王の目はまだ死んではいなかった。
私に向かってきた数本の苦無、この量を全部捌くのは無理だ。何本が刺さる覚悟で構えたが、目の前に影が差した。そこには銀さんの背中があった


「銀さん!!」


「気にすんな...今はアイツだ...!」


そこには、幾数もの苦無が刺さりながらも未だ君臨する夜王。その生命力に敵ながら天晴れと賞賛を送りたくなってしまう


「おとなしく 死んだような目で 我が鎖に繋がっておれば生かしてやったものを!まさか、一度は天人に消された残り火かは飛び火を貰おうとは!!火種は消さねばなるまい、その鈍く光る光を!!」


短刀を構える月詠さん、それを銀さんがもういい、と止めた。俺だけで十分だと

「武士道とやらか。殊勝なことだな、己 一人の命をささげて女達の免罪を乞おうというのか。無駄だ 貴様が終われば次は女達だ!!」


「消させやしねーさ、もう誰も。たとえか細いろうそくの火でも集まりゃ闇も照らせる。たとえ火が消されても 一本でも火が残っていればまた火を灯せる。お前にゃ 俺の火は消せねェよ。何度吹き消そうとも無駄な話だ。俺にゃとっておきの火種があるんだ、絶対に消えねェ 太陽がついてんだ。奴等がいる限り 俺ァ何度消されても何度でも燃え上がる」


ゴゴゴと音がしたと思えば、辺りに光が満ちた。この常夜の町に光が差し込んだのだ


「これはっ...この陽は...!!」


「お前なんぞに 俺達の火は消せやしねェ」


この光は紛れもなく、太陽の光。吉原が求めていた あの太陽の光だった


これを浴びた夜王...いいや鳳仙は 渇き 弱まり銀さんによって夜王の鎖を焼き切られた


空へと打ち上げられた鳳仙。屋根へと落ちていったがここから見える彼の顔はどこか嬉しそうな様子だった。


そこに現れたのは日輪さん。鳳仙は涙を流す彼女に寄り添われながら 日ノ本で安らかに眠った




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- とても面白くていつも続きを楽しみにしてます。まだ続きは書かれる予定なのですか?書いてくださるならいくらでも待つので更新頑張ってください! (2022年9月14日 15時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆうぺぺ - とても面白くて何度も読み返してます!!更新、体調に気をつけて頑張ってください (2021年8月16日 18時) (レス) id: cad7fa7d96 (このIDを非表示/違反報告)
ニラ岡逆ハ丸 - あぁぁぁ(震え)好きです、頑張ってください! (2019年9月25日 21時) (レス) id: 82c01bfe61 (このIDを非表示/違反報告)
ねこよこ(プロフ) - なのはさん» ありがとうございます!現在テストが近いためこちらの更新は中々できておりませんが、終わり次第バシバシ更新していく予定ですので、気長に待っていただけると嬉しいですm(_ _)m (2018年10月1日 18時) (レス) id: b2d9b9c56e (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新楽しみです0^◇^0)/ (2018年9月28日 1時) (レス) id: be7e003988 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねこよこ | 作成日時:2018年8月23日 20時

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