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第百七十五訓 ページ39

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私の目を見つめる晴太君、彼を安心させるように 普段動かさない表情筋を使って 笑顔で頷いた。それを見て 彼も頷いて 日輪さんの元へと走っていった


「ムダな真似を。ただ次はお前の番だ金華。いいや、Aと言ったか。ちゃんと相手が出来なくてすまなかったな」


「いいえ、お気になさらず」


その辺の木材を杖にし、立ち上がる。正直なことを言っておくが 足が斬られただけで 体力はあり余っている。それに、金獅子の回復速度は人間よりも早い。歩ける程度にはアキレス腱も修復されているだろう



「その眼は 主が父、天洲の眼とよく似ているな」


「だから何でしょうか?昔を懐かしんでる場合ではないですよ、今はこの現実に向き合ってくれないと...金獅子舐めないでください」


「抜かしてくれるわ」


瞬間、飛んできた番傘。神楽ちゃんやお兄さんのと違って大きさも重さもあるから かなりの凶器である。ちゃんと避けたはいいものの 着地の際に一々足が痛むのは面倒くさいな

突かれた拳を掴み、先程ように力一杯殴る。
そのまま顔に回し蹴りをするも 読まれていたようで容易に受け止められた。ついでにしっかり骨が折られて血が吹き出している。そして、足を掴まれて床に叩きつけられた。

傷を最小限に抑えるため、受身をとっていたのが幸をなしたが。今のだったら 背骨はバラバラになっていただろう

大きな手で頭を掴まれて持ち上げられる


「流石と言ったところだ。しかし、所詮はまだ女子供。夜王と呼ばれるワシの前ではただの猫にすぎん」


「私、相手に何十秒かかってるんじゃあ 夜王の名が廃れるんじゃないですか?私は所詮、女子供でただの猫、なんでしょう?」


「その生意気な所はどちら譲りだ? ワシを怒らせたんだ、貴様を殺そうと お前の親に文句を言われる筋合いはないぞ」


「問題ないです、殺されるつもりないんで...ッ」


頭を掴む手に力が入ったのが分かる。銀さんはこれを耐えていたのか.....大分いたいぞ、生身の人間じゃ

ただ、強気に突っかかったのは私に気を惹かせる為であって、もとより私一人で夜王を倒すつもりなど毛唐もない。時間稼ぎになればと思っていただけだ



え?だって、銀さんは死んでないって言ったじゃないですか。それに...ほら、来てる

晴太君のお母さん達が


私にはそう見えている



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- とても面白くていつも続きを楽しみにしてます。まだ続きは書かれる予定なのですか?書いてくださるならいくらでも待つので更新頑張ってください! (2022年9月14日 15時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆうぺぺ - とても面白くて何度も読み返してます!!更新、体調に気をつけて頑張ってください (2021年8月16日 18時) (レス) id: cad7fa7d96 (このIDを非表示/違反報告)
ニラ岡逆ハ丸 - あぁぁぁ(震え)好きです、頑張ってください! (2019年9月25日 21時) (レス) id: 82c01bfe61 (このIDを非表示/違反報告)
ねこよこ(プロフ) - なのはさん» ありがとうございます!現在テストが近いためこちらの更新は中々できておりませんが、終わり次第バシバシ更新していく予定ですので、気長に待っていただけると嬉しいですm(_ _)m (2018年10月1日 18時) (レス) id: b2d9b9c56e (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新楽しみです0^◇^0)/ (2018年9月28日 1時) (レス) id: be7e003988 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねこよこ | 作成日時:2018年8月23日 20時

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