第百七十訓 ページ34
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「行ってください 銀さん。神楽ちゃんは僕が守ります」
「はっ!?何言ってるアルか!!お前なんか足手まといアル!さっさと行けよ!!」
「足手まといです 銀さん Aさん。さっさと行ってください」
「オメーだっつーの」
まさか新八君がそんなことを言うとは思ってもいなくて驚いたけれど、彼も彼で変わったようだ。言い争いをしていてもその目には迷いがない
「...ったく オメーら...待ち合わせ場所は分かってんだろーな オイ」
「.....次会う時は陽の下で」
「上等だ」
その言葉を聞いて、銀さんと私は走り出す。よく考えれば 私がいないと 最短に晴太君の場所が分からないじゃないか。だから、私はこっちにきて正解.....
「なぁに、辛気臭せー顔してんだよ」
パシっと背中を銀さんに叩かれる。あれ、顔に出ていたのか
「...月詠さんに、頼むと言われたんです。だから私がここに来て正解だったのかなと...」
「Aがあっちにいようが、こっちにいようが どっちも正解だよ。それでいて お前は俺と一緒に来るほうを選んだってことは 新八と神楽にあのヤベー奴を任せたってことだろ?それって アイツらを信用してなきゃ出来ねーことなんじゃねェの。月詠は俺らが全員無事でいることを頼んだとしたら、Aは間違ってねェよ、しっかり俺様のサポートしとけや」
「...!はい」
この人はいつも 私に元気をくれるな...。銀さんに言われると説得力があって、本当にその気になってしまう。 あぁ、凄く似ている...土方さんに...
恐らく、銀さんに安心感を覚えるのはこのせいだ
「なに、惚れちゃった?」
「惚れる要素はどこにあったのでしょうか?」
「え、ちょっと 冷たくない?!!」
ニヤニヤ顔で問いかける銀さんにそう返す。まぁ、ただし事実だ 私にとって惚れる要素は全くなかった。だけど...
「だけど、銀さんがいると凄く落ち着きます」
「うっわ...反則だろ、そんなん...!!」
「何がですか、ほら 急ぎましょう」
顔を赤面させる銀さんの背中を押す。晴太君の臭いは近づいてきた....新八君と神楽ちゃんは 私達のことを信用して あちらに残ってくれた...だから、その信用を裏切ってはいけない
「やってやりましょう、銀さん」
「...おうよ」
倒さなくちゃいけないんだ、夜王を...!
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夜 - とても面白くていつも続きを楽しみにしてます。まだ続きは書かれる予定なのですか?書いてくださるならいくらでも待つので更新頑張ってください! (2022年9月14日 15時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆうぺぺ - とても面白くて何度も読み返してます!!更新、体調に気をつけて頑張ってください (2021年8月16日 18時) (レス) id: cad7fa7d96 (このIDを非表示/違反報告)
ニラ岡逆ハ丸 - あぁぁぁ(震え)好きです、頑張ってください! (2019年9月25日 21時) (レス) id: 82c01bfe61 (このIDを非表示/違反報告)
ねこよこ(プロフ) - なのはさん» ありがとうございます!現在テストが近いためこちらの更新は中々できておりませんが、終わり次第バシバシ更新していく予定ですので、気長に待っていただけると嬉しいですm(_ _)m (2018年10月1日 18時) (レス) id: b2d9b9c56e (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新楽しみです0^◇^0)/ (2018年9月28日 1時) (レス) id: be7e003988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねこよこ | 作成日時:2018年8月23日 20時