【銀魂】真選組副長補佐4

第百六十四訓 ページ28

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「吉原の遊女達は親に売られた者も多いがその多くは不当な人身売買によって吉原へ流れついたもの。その利権に古くから関わっているのが 宇宙海賊春雨。いや、関わるどころか 吉原の楼主こそ春雨で幹部を務めていた男...夜王鳳仙。奴がそう呼ばれているのは この常夜の国の主であるがためだけではない、光に嫌われた一族 夜を生きる者達
それを統べる者、夜を統べる者。夜王鳳仙とは夜兎の王と呼ばれた男のことよ｣


「夜兎の王だって！？」


「やつは有象無象の強者がひしめく夜兎の中で一大勢力を築いていた実力者だったんじゃ。あの最強の掃除屋 星海坊主と並び称される程のな」



これはとんでもない人に喧嘩を持ちかけてしまったようだ。しかし、目を覚ました神楽ちゃんは本当にヤバいのは夜王ではないと言う



「息子がいるアル その星海坊主の...私の...バカ兄貴が」


「...あの包帯の人ですか？」


「そうヨ、神威っていうネ... 何でアイツがここにいるアル...！！」



あの人気配を感じ取ったとき、ただ者じゃない そう思った。それがまさか、神楽ちゃんのお兄さんだったとは...。しかも神楽ちゃんの様子を見るに兄妹関係は良くなさそうだ、...うーん、嫌な予感がする



「とりあえず、ここから離れるぞ」



月詠さんの言葉に全員が頷き、屋根から降りた。
そして、月詠さんの家に着いて開口一番に銀さんはこいつらに服を貸せという



「...いくのか」


「いかなきゃ晴太くんが死にます」


「いけば ぬしらも死ぬ。夜兎が4人 軍隊一個あっても足りぬぞ」


「兄貴は私がなんとかしなきゃ いけないネ」


「誰がためにいく 晴太か 日輪か」


新八くんと神楽ちゃんが行く目的について答え、そして次は銀さんの番、月詠さんのいう目的とは違い彼の目的は「太陽を取り戻すこと」



「雲に隠れて見えなくなっちまうこともあるがよ
それでも、空を見上げてりゃ必ず雲のすき間からツラを出す時がやってくる
だからよォ、俺達ゃ そいつを見失わねーように空を仰ぎ見ることをやめちゃいけねーんだ。背筋しゃんとのばして お天道様まっすぐ見て生きてかにゃならねーんだ。しみったれたツラした連中に言っといてくれ 空を見とけって

あの鉛色の汚ねエ空に俺達が バカでかい太陽うちあげてやるってな」


「...悪いが断る。わっちも共にいくからのう」





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