第百六十二訓 ページ26
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吉原で子を産めばその母も子も始末されるという悲しき実態の中で晴太くんは地上に連れ出されて晴太くんは育てのおじいさんへと引き渡されたようだ。しかし、日輪太夫は鳳仙によってまた吉原へと連れ戻されてしまった
「わっちらにとって日輪は常夜を照らす太陽だったように 日輪にとって晴太...ぬしも特別な存在だったのじゃ。太陽は晴天でなければ輝けぬ。わっちはぬしを死なせるわけにはいかぬ。帰れ...ぬしが死ねば日輪の今までの辛苦が水泡に帰す」
「.....」
母親が逃げてほしいと思っていることを知り、困った様子の晴太くん。それもそうだ、こちらは会いたいのにあちらは会うことを拒否しているようなもの、顔を曇らせるのも分かる
ただ、逃げろと言われても もう遅いようだ
近くに複数人の臭いがする。どうやら銀さんもそれに気づいたようだ
「オイ...過分な心遣い痛みいるがね どうやら...もう手遅れらしいぜ」
現れたのは傘をさした1人の男性。その傘はどこかでみたことがある...ああ、これはやばいかもしれないな
「あの傘...夜兎!?なんで、なんでこんな所に夜兎族が」
「どうやら せっかく用意してくれたアンタの道も手が回っていたようだぜ」
「違う!!あれは...鳳仙の回し者じゃない!あれは___」
何者かも言おうとした月詠さんを遮って男が「ガキをよこせ」と言う。辺りにはピリピリとした張り詰めた空気が流れる
「ぎ、銀ちゃん、A...ヤバいアル
アイツ...とびきりヤバい匂いがするアル。血の匂い、幾多の戦場を生き抜き染み込んできた血の匂い、本物の夜兎の匂い...!」
その途端男がこちらへ向かってきた。それに相対し月詠さんが苦無を投げつけるも傘で防がれる。その前が見えなくなっている間に後ろへ回り込み、苦無を1本撃ち込む。しかし、それは噛み砕かれ 頭を掴まれた月詠さんはパイプへとめり込んだ
「月詠さんんん」
「早く!!今のうちに逃げろ!!」
顔面に容赦のない攻撃を受けそうになるもしっかりと防御し逃げろと促す月詠さん。しかし、下から感じる音と気配...
すると、すぐに下から攻撃がきた。早すぎて普通だったら捉えることの出来ない動きだか、残念ながら五感において私は普通ではない。底から突き上げられるのは夜兎の傘、それは晴太くんへと近づいていく
私は晴太くんを庇うようにして立つ銀さん諸共押し飛ばす
「おい...!おまっ、何して!」
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夜 - とても面白くていつも続きを楽しみにしてます。まだ続きは書かれる予定なのですか?書いてくださるならいくらでも待つので更新頑張ってください! (2022年9月14日 15時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆうぺぺ - とても面白くて何度も読み返してます!!更新、体調に気をつけて頑張ってください (2021年8月16日 18時) (レス) id: cad7fa7d96 (このIDを非表示/違反報告)
ニラ岡逆ハ丸 - あぁぁぁ(震え)好きです、頑張ってください! (2019年9月25日 21時) (レス) id: 82c01bfe61 (このIDを非表示/違反報告)
ねこよこ(プロフ) - なのはさん» ありがとうございます!現在テストが近いためこちらの更新は中々できておりませんが、終わり次第バシバシ更新していく予定ですので、気長に待っていただけると嬉しいですm(_ _)m (2018年10月1日 18時) (レス) id: b2d9b9c56e (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新楽しみです0^◇^0)/ (2018年9月28日 1時) (レス) id: be7e003988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねこよこ | 作成日時:2018年8月23日 20時