55. ページ6
野村｢少しでもムード作ろか。A、外行こう。｣
あなた｢え？｣
祐輔くんに腕を引っ張られ部屋を出ると、廊下には安倍さんと丸さんと田中さんがいた。
野村｢え！？なにしてんの？｣
安倍｢あの雰囲気やったらAさんに会ったらすぐにプロポーズするやろなーと思って。｣
田中｢Aさんを1目見ようと思って。｣
丸｢祐輔の一世一代の大舞台を見届けようと思って。｣
野村｢･･･お前らには感謝してるけど、こればっかりは待ってや。｣
安倍｢野村の勇気を出したのは俺らやで？見届ける義務があるやろ。｣
野村｢そんなん関係ないって！すぐ戻ってくるから！｣
丸｢そしたらいっぱい話聞こ〜笑｣
祐輔くんは3人から逃げるようにホテルを出た。
ホテルの目の前は海。
もう夕方近くて、水平線に夕日が沈もうとしていた。
あなた｢昼間の海も綺麗だけど、夕方の海もすごい綺麗･･･｣
野村｢A海好きやもんな。昔っから。｣
あなた｢見てたのは瀬戸内海だけどね笑｣
野村｢･･･改めて、付き合うてないし指輪もないしこんな行き当たりばったりやけど、俺と結婚してください。｣
視界がぼやける。
あなた｢･･･よろしく、お願いしますっ･･･｣
私がそう言うと祐輔くんは静かに私を抱きしめる。
野村｢ありがとう。絶対幸せにするから。｣
あなた｢うん･･･！｣
そして私の涙が止まるのを待つと、ホテルに戻る。
部屋の前まで行くと、さっきの3人が待ってた。
野村｢お前ら･･･まだいたんか。｣
安倍｢戻ってきたらいっぱい話聞く言うたやろ〜？｣
野村｢3人に話す前に監督に話してきてええ？｣
丸｢おう。いってらっしゃい。俺ら部屋で待ってるから。｣
野村｢嘘やろ･･･｣
それでもこの3人には感謝してるらしく、祐輔くんは部屋の鍵を渡した。
野村｢今から監督に挨拶行くって勝手に決めてしもうたけど･･･｣
あなた｢私こんな腫れた目で大丈夫？｣
野村｢大丈夫。｣
一緒に監督さんに挨拶しに部屋に行くと、監督さんは快く認めてくれた。
緒方｢祐輔もやっと結婚か〜｣
野村｢ご心配をお掛けしました笑｣
緒方｢優勝旅行の初日にプロポーズなんて、なかなかお前もやるな笑｣
野村｢へへへ･･･｣
2人が話してる間、私は監督さんの奥さんと息子さんと話していた。
奥さん｢橘さん若いのにすごいね〜交際0日婚でしょ？｣
あなた｢監督さんちもスピード婚ですよね？｣
奥さん｢大変よ〜色々と。｣
あなた｢覚悟はしてます･･･｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 79人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼暉 | 作成日時：2018年4月4日 15時
