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卓也さんに1から説明して、ちゃんと謝って、なんとか納得してもらえたのはもう日付が変わる頃だった。
西川｢お疲れ様でした･･･Aさん、どうします？もう飛行機も新幹線も終わってますよね。｣
あなた｢あぁ･･･考えてなかった･･･どうしましょう･･･｣
西川｢俺達が泊まってるホテル、たしか何室か空きがあった気がするんで、ちょっと確認してみます。｣
あなた｢すみません、お願いします･･･｣
西川さんがケータイを取り出してどこかに出かけて少しすると、今までずっと黙っていた卓也さんがふと私に話しかけた。
中島｢A、結婚式はいつや。｣
あなた｢えっと･･･今月末です。広島で。｣
中島｢そうか。俺をフッて野村さんと一緒になったんやから、絶対野村さんと幸せなれよ。じゃないと、俺許さんからな。｣
あなた｢･･･はい。ありがとうございます。｣
中島｢あ、ちゃんと結婚式には呼べよ。野村さんにも俺の口からちゃんと伝えなきゃいけん。｣
あなた｢了解です。｣
中島｢･･･あ、お前翔平に会った？｣
あなた｢大谷さん？どうしてですか？｣
中島｢いや、あいつなんか今日変やったな〜と思て。やたらAのこと気にしとったし、なんか泣きそうな顔しとったし。｣
何よりバッティング練習で全然快音響かせてなかったな･･･と静かに言った。
あなた｢大谷さん･･･｣
西川さんに電話で言われたことを思い出す。
『そしたら･･･翔平の気持ちはどうなるんですか。翔平は、Aさんのことが好きなんですよ。』
あんなの、嘘だよね。西川さんの勘違いだよね。
中島｢･･･なぁ、翔平は、お前のことが好きなんよ。でも、Aが年下は無理って言うたから仕方なく諦めたんやで。Aはもう結婚してしもたし、今さら翔平の気持ち知ってもどうしようもないけど、せめて翔平の気持ち自体をなかったことにするのだけはやめてあげてや。｣
あなた｢え？｣
どうして、卓也さんがそんなこと知ってるの？
どうして卓也さんまで大谷さんは私が好きだって言うの？
あなた｢でも私、大谷さんとはあの1日しか喋ったことないんですよ？私のことなんか好きになるわけ･･･｣
中島｢お前は自分の魅力を分かっとらん。｣
そんなこと言われても･･･
西川｢Aさん！部屋取れました！｣
あなた｢ほんとですか！ありがとうございます･･･｣
西川｢送っていきます。車、先いっててください。｣
あなた｢はい。ありがとうございます。｣
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作者名：蒼暉 | 作成日時：2018年4月4日 15時
