捌頁目 ページ9
「それじゃあ、次は俺の可愛い可愛い後輩を紹介するよ!」
……完全なる授業妨害。
同級生のみならず後輩にも迷惑をかけるのかこの男は。
「ほら、チンタラしてないで早く行くよー」
「……あ、はい!」
戸惑いながらもそう返事をした私は彼の同級生と先生に対し軽く会釈しスキップをしながら私を置いて先に進む彼を追いかけた。
私の背中には同情の目線が感じられたが敢えて無視をした。
_____
5分程歩いただろうか。先程の薄暗い廊下とは打って変わって私の周りには緑が生い茂っている。
……いや、待て待て待て!!
ここ本当に学校か!?
私の足下にはお洒落な煉瓦道、辺りには緑豊かな木々が立ち並んでいる。
その道を釈然と歩いているのだから彼にとってはこれが普通なのだろう。
「あ、もう少しで着くよ!」
「……ていうか、さっきからどこに向かってるんですか?」
「あれ?言ってなかったっけ?」
言ってません。
……何だが彼の性格が少し分かったような気がする。この人絶対適当主義者だよ。
「まぁ、見りゃ分かるよ」
並木を抜けると大きな運動場が見えた。
そこでは2人の男子生徒が組手をしているようだった。
「おーい!なーなみー!ゆーうー!こっち来てー!!」
五条悟がそう叫ぶと同時に彼等の動きが止まり、こちらを見た。
……その瞬間目が合った。
顰めっ面で怪訝そうな表情を浮かべて。
心臓が今にも飛び出しそうだった。周りの景色が透明になった。彼しか見えなくなった。
……顔に熱が集まる。
「……五条さん、何の用ですか?」
かっこいい……!!
「釣れないなぁ、ななみ〜。俺は先輩だよ?もっと俺のこと敬えよ〜」
話しかけている対象がこの男というのが気に食わないが声を聞くことが出来たのだ。良しとしよう。名前も知ることが出来たし!
……七海先輩、か。
(……うん、決めた。七海先輩のためにこの学校に入ろう!!)
こうして彼女のストーカー生活は始まりを迎えることとなったのだった。
.
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
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かしす。(プロフ) - コメント来てることに気付いてなくて返信がめちゃくちゃ遅くなってしまいすみません!コメントありがとうございます!これからも頑張ります! (2020年12月21日 0時) (レス) id: c930740678 (このIDを非表示/違反報告)
あると(プロフ) - 続きが気になります! 更新頑張ってください! (2020年12月9日 12時) (レス) id: 4e54ec1f13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かしす。 | 作成日時:2020年11月22日 15時