距離感１ ページ31
先日のスリョンからの指摘を受け、私は早速ジミンちゃん離れを決行した。
「ヌナ、買い出し付き合うよ」
「あ、大丈夫！そんなに買うものないから1人で行ってくるよ」
「え、でも…」
少し悲しげな彼の表情に一瞬心がグラついたけれどなんとか堪える。
「いつも荷物持ちしてもらっちゃ悪いし、たまにはジミンちゃんも友達と遊んだり好きなことしなよ」
「……わかった」
見るからにシュンとした様子のジミンちゃんが可愛すぎて「やっぱり一緒行こ！」と喉元まで出かかる。
でも我慢…我慢よA。
脱ウザいアラサー！
ジミンちゃんに自由を！
私の決意は固かった。
それからというもの、私から誘うことをしなくなったせいかお休みの日も別々に過ごすことが多くなった。
やっぱり今まで相当構い倒してしまってたんだな、と改めて思い知る。
それでもマメなジミンちゃんは帰りが遅くなる日や、ご飯を外で食べてくる日なんかは必ずカトクを入れてくれていた。
別に適当にしてくれてもいいのに、彼の気遣いが嬉しかった。
そして…
ジミンちゃんと遊ばなくなった私は途端に暇になった。
考えてみれば彼と暮らす前は休日といえば家に引きこもってダラダラしているのが常だった。
まぁ、元に戻ったと思えばそれまでか…。
…嘘です。
正直すごいさみしいです。
強がってます。
ジミンちゃんを構いたいです。
お手手繋いでお出かけしたいです。
「うう…ジミンちゃんー…」
彼のいない部屋で1人その名を呟く。
ジミンちゃん離れは思っていたより過酷だった。
それから特にやることもなく、ボケー…と過ごしていたらあっという間に夕方になっていた。
そういえば今日はジミンちゃんからカトクが来ていない。
夜ご飯の準備でも始めるかな。
冷蔵庫にある食材で適当に作り始めると、ガチャ…と玄関のドアが開いた。
「あ、ジミンちゃんおかえり」
リビングから顔だけ覗かせてそう言うと、彼はハッと驚いたようにこちらを見た。
「た…だいま」
「ごはんもうすぐできるからねー」
フライパンで炒め物をしながらそう伝えると
「ごはん…作ってくれたんだ…」
キッチンに入ってきたジミンちゃんがボソッと呟いた。
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もりぞう(プロフ) - すみれさん» ありがとうございます！！嬉しいです(^^) (5月31日 11時) (
レス) id: a002e2b5b9 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - 素敵なお話ですね。 (5月19日 18時) (レス) @page28 id: edc49f412e (このIDを非表示/違反報告)
もりぞう(プロフ) - miiさん» コメントありがとうございます！好きと言ってもらえてとても嬉しいです(^^) (2021年8月18日 20時) (レス) id: a002e2b5b9 (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - はい、好きー (2021年8月18日 7時) (レス) id: d47eb74ff4 (このIDを非表示/違反報告)
もりぞう(プロフ) - けろるさん» コメありがとうございます！最高過ぎなどと言ってもらえて本当嬉しいです(〃ω〃)これからも頑張りますー(*´∇｀*)よろしくお願いします！ (2019年2月25日 22時) (レス) id: a002e2b5b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もりぞう
| 作成日時：2019年2月3日 20時
