映画６ ページ30
「今気づけてよかったじゃん」
「今日だって私から誘っちゃってるし…」
「うん、そうだろうなと思ったよ」
やばい。
私ジミンちゃんに寄生する危険なアラサー女になってしまってるかも…。
「まぁねー、ジミンくん可愛いからねー。
構いたくなるAの気持ちもわかるよ」
「そうなの！可愛いんだよジミンちゃん。
しかも私が誘うといつも嬉しそうにしてくれるしさぁ…」
「そりゃ世話になってるんだから嫌な顔はしないでしょ」
またしてもスリョンの的確な指摘が胸に突き刺さる。
「そ、そうですよね…。
実は無理させてるかもしれないよね…」
「まぁまぁ！これから気をつければいいんじゃん？2人が快適に過ごせる距離感を探していけばさ」
見るからにズーンと落ち込む私を励ますようにスリョンが明るくそう言ってくれた。
「そ、そだね。うん、これから気をつける！
てか私ジミンちゃんにウザい女とか絶対思われたくない！」
そうだ、それが一番悲しい。
「そうそう、その意気よ。アラサーは分をわきまえないとね」
スリョンが冷静な子で本当に良かった。
私、ジミンちゃんの可愛さにメロメロでいろいろ見失ってた。
危なかった。
「スリョンありがとね」
「いいえー。あとAもさ、ジミンくんジミンくん言ってないでちゃんと彼氏作りなよ」
「彼氏……そういえばもう何年もいないな」
「でしょー？今度合コン開いてあげるから」
「ありがとうー」
持つべきものはしっかり者の友達だなぁ。
「じゃ私この後彼氏と約束あるからそろそろ行くね」
「あ、そうなんだ。彼氏によろしく」
ちなみに美人なスリョンは私の知る限り彼氏が途切れたことがない。
「伝えとく。これお茶代置いとくね。じゃ、また会社で〜」
「うん、またねー」
バイバイ、と手を振って見送った。
ふぅ、と席に座りなおした私はすっかり冷めてしまったコーヒーを一気に流し込んだ。
そして決意する。
ジミンちゃん…
ヌナはこれから良き同居人を目指して頑張るからね！
だから安心して輝く20代を謳歌してください！
そう心の中で宣言した。
映画------終わり
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もりぞう(プロフ) - すみれさん» ありがとうございます！！嬉しいです(^^) (5月31日 11時) (
レス) id: a002e2b5b9 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - 素敵なお話ですね。 (5月19日 18時) (レス) @page28 id: edc49f412e (このIDを非表示/違反報告)
もりぞう(プロフ) - miiさん» コメントありがとうございます！好きと言ってもらえてとても嬉しいです(^^) (2021年8月18日 20時) (レス) id: a002e2b5b9 (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - はい、好きー (2021年8月18日 7時) (レス) id: d47eb74ff4 (このIDを非表示/違反報告)
もりぞう(プロフ) - けろるさん» コメありがとうございます！最高過ぎなどと言ってもらえて本当嬉しいです(〃ω〃)これからも頑張りますー(*´∇｀*)よろしくお願いします！ (2019年2月25日 22時) (レス) id: a002e2b5b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もりぞう
| 作成日時：2019年2月3日 20時
