映画４ ページ28
「い、痛い。違うよ。ジミンちゃんは彼氏じゃないから」
すぐに否定するとジミンちゃんが少し不満げな顔をした。
「はぁ？どういうこと？じゃあなんで手繋いでんのよ」
しっかり握られた手を指差される。
なんで…と言われても…
「ゆ、友情…的な？」
我ながら苦しい言い訳だ。
「ちょっと、詳しく聞かせなさい」
当然そんなことでは納得のいかないスリョンがずいっと顔を近づけて威圧してくる。
「ジミンくん。これから３人でお茶しない？」
次の瞬間にはにこやかな笑顔でジミンちゃんに誘いをかけていた。
「いいですね、行きましょう」
それに応えるように彼もふわっと
笑みを浮かべた。
2人に挟まれて私はどうすることもできず1人青ざめていた。
「まさかすでに同棲してるとは…」
近くのカフェに移動し、ジミンちゃんとの出会いからこれまでの経緯を話すとスリョンが驚きの表情で呟いた。
「同棲じゃなくて同居ね」
「ああ、はいはい。てか本当に2人は付き合ってないの？」
どうも納得いかないらしいスリョンが私とジミンちゃん両方の顔を見て尋ねる。
「だから付き合ってないってば。ただの同居人だよ。」
「うーん。まぁそうか…。Aがこんなイケメンと付き合えるわけないもんね」
「ちょっとどういう意味よー」
その失礼な言い草に軽く拳を振り上げる。
「あはは、冗談だってば」
そんな2人のやり取りをジミンちゃんはただニコニコと眺めていた。
「ジミンくんもさー、ほんとにこの子のところでいいの？
君ならもっとセレブな美女だって狙えるんじゃない？」
スリョンが身を乗り出してジミンちゃんに問いかけた。
すると、
「Aヌナがいいんです」
にこーっと目がなくなるくらい微笑んできっぱりとそう告げた。
ジミンちゃんーーーー。
全私が感動に包まれた。
「ふーん…Aはえらい気に入られてるんだねぇ」
「ヌナには本当に良くしてもらってるので」
そう答えるとジミンちゃんが私の方を見てにこっと笑った。
ああもうなんて可愛いんだ。
そんな気持ちからつい見つめ合っていると、
「コラそこー。勝手にいちゃつかないの」
すかさずスリョンに突っ込まれた。
「い、いちゃついてないもん」
慌てて前を向いてコーヒーを飲んだ。
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もりぞう(プロフ) - すみれさん» ありがとうございます！！嬉しいです(^^) (5月31日 11時) (
レス) id: a002e2b5b9 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - 素敵なお話ですね。 (5月19日 18時) (レス) @page28 id: edc49f412e (このIDを非表示/違反報告)
もりぞう(プロフ) - miiさん» コメントありがとうございます！好きと言ってもらえてとても嬉しいです(^^) (2021年8月18日 20時) (レス) id: a002e2b5b9 (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - はい、好きー (2021年8月18日 7時) (レス) id: d47eb74ff4 (このIDを非表示/違反報告)
もりぞう(プロフ) - けろるさん» コメありがとうございます！最高過ぎなどと言ってもらえて本当嬉しいです(〃ω〃)これからも頑張りますー(*´∇｀*)よろしくお願いします！ (2019年2月25日 22時) (レス) id: a002e2b5b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もりぞう
| 作成日時：2019年2月3日 20時
