これってデート？２ ページ11
「ヌナ用意できたー？」
「あー待ってー、携帯携帯」
テーブルに置いていた携帯を鞄に突っ込んで玄関で待つジミンちゃんの元へ急ぐ。
「もー、髪ハネてるよ」
急いだせいで乱れた前髪を丁寧に直してくれた。
「えへへ、ありがと」
「よし、可愛い」
そう言ってニコッと微笑まれるともう胸がきゅんきゅんして軽く死にかけた。
そしてアパートを出ると駅へ向かって並んで歩いた。
「そういえば昼間にジミンちゃんと出掛けるの初めてだね」
「そうだね。ご飯行ったりするのもいつも夜だし」
私とジミンちゃんは2人とも基本昼間は家にいないので大抵顔を合わせるのは朝か夜遅い時間帯だった。
バイトが遅番だったりすると私が先に寝てしまって会えない日もある。
休みのタイミングが合ってこうして明るいうちから出かけられるのはとても貴重だった。
「ねぇヌナ…」
「ん？なに？」
隣を歩くジミンちゃんが恥ずかしそうに私を見る。
「…手、繋ぎたい」
「！」
あまりの可愛さに息が止まるかと思った。
「…だめ？」
不安そうに顔を覗き込まれたらもう断るなんてできるわけがない。
「いいよ！繋ごう！」
勢いよくバッと手を差し出すとジミンちゃんは嬉しそうに自分の手を重ねた。
「へへ、やった」
なにこの可愛い生き物ー。
さりげなく恋人繋ぎしてくるところもあざとくてなかなか良い。
2人でニコニコ手を繋いで駅へ向かった。
そしてジミンちゃんの案内でご飯屋さんに到着する。
「このお店なんだけど、餃子が美味しいんだって」
「えっ餃子！」
「ふふ、ヌナこの前食べたいって言ってたよね」
数日前テレビで餃子の特集をやっていて「食べたーい」と呟いていたのだった。
「えー覚えててくれたのー」
ジミンちゃん優しい。
「うん。バイト先の先輩が評判のお店教えてくれたから連れて来たくて…」
少し照れくさそうにはにかむ様子がたまらない。
「ありがとー。嬉しいよー…」
「へへ、じゃあ入ろっか」
私の手を引いてお店のドアを開けるジミンちゃんの背中がなんだか頼もしく見えた。
「何これ美味しーー」
運ばれてくる料理がどれも絶品すぎて思わず声が出る。
「ほんと、おいしいね」
ジミンちゃんが張り切っていろいろ注文してくれたのでテーブルがお皿で埋まっていた。
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もりぞう(プロフ) - すみれさん» ありがとうございます！！嬉しいです(^^) (5月31日 11時) (
レス) id: a002e2b5b9 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - 素敵なお話ですね。 (5月19日 18時) (レス) @page28 id: edc49f412e (このIDを非表示/違反報告)
もりぞう(プロフ) - miiさん» コメントありがとうございます！好きと言ってもらえてとても嬉しいです(^^) (2021年8月18日 20時) (レス) id: a002e2b5b9 (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - はい、好きー (2021年8月18日 7時) (レス) id: d47eb74ff4 (このIDを非表示/違反報告)
もりぞう(プロフ) - けろるさん» コメありがとうございます！最高過ぎなどと言ってもらえて本当嬉しいです(〃ω〃)これからも頑張りますー(*´∇｀*)よろしくお願いします！ (2019年2月25日 22時) (レス) id: a002e2b5b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もりぞう
| 作成日時：2019年2月3日 20時
