74話 ページ26
「山崎! 次は俺となんだ、よろしくな」
「はい本多様、よろしくお願いいたしますわ」
続いては本多との対戦。内容は『山崎馨を話し合いで倒す』だった。
「え、あの……話し合い、ですか?」
「ああ、俺と山崎、あんまり話した事ねえだろ? それで、どうかなって」
こうももじもじしている本多を見るのは、彼が信長と話をしている時だけのため、馨は少し驚いたがある事を思いつきにんまりと笑った。
「では、話し合いの内容は私が決めても構いませんか?」
「ああ、もちろんだ!」
「話し合いの内容は、恋バナ、でどうでしょうか?」
それを聞いた瞬間、本多が吹き出した。見守っていた周囲の者達も吹き出した。ちなみにここは特進教室である。
「毛利様が仰っていたんですよ、仲良くなるなら恋バナが一番だって」
「うむ」
「うむじゃねえわ馨嬢に何吹き込んでるんだ!」
「嬉しそうなんだからいいだろう」
「うむ!」
ほら見ろ、と言わんばかりに馨を指さす毛利の顔は、それはそれは嬉しそうだった。馨も馨でようやくうむと言えてご満悦。ほんわかとした空気が流れる。
「恋バナ……ならあれやろうぜ! きゅんきゅんゲーム!」
「きゅんきゅんゲーム? とな?」
みやびが胸のあたりを抑えて蹲った。
「きゅんきゅんゲームはな、信長に教わったんだが……山手線ゲームのように、きゅんきゅんしたフレーズをきゅんきゅんのリズムで順番に言っていくらしい」
「あら楽しそう。じゃあ早速やりましょうか」
きゅんきゅん、と言いながら手を叩く2人。果たして馨は何を言うのか……
「キース」
「きゅんきゅん………………くっそ……!!」
「いや弱すぎるやろ! 話にならへんやないの!」
ガクッと膝を着いた本多に思わず方言でツッコむ馨。まさか言い出しっぺの本多がここまで弱いとは思ってもみなかったのだ。
「キスは……キスはずる…………ズルしたのか!?」
「何を言うてるんです……?」
その後何度かやってみたが、どう頑張っても本多が弱すぎて話にならなかった。手を繋ぐ、で照れだした時はどうしてやろうかと思ったほどだ。
本多は思っていた以上に初心なのかもしれない。
「せやったらきゅんきゅんデスマッチでもやったらええんちゃう?」
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すみませんすみません、あのコントコーナーのパロディをやりたかっただけなんです。
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Chiharu(プロフ) - ミルクチョコさん» コメントありがとうございます! なるほど、須賀君かっこいいですもんね〜! ドラマ見たあとしばらくハマってました笑 犬飼君とか笑 最近更新なくてすみません! 読んでくれてありがとうございます😭 (2023年1月13日 22時) (レス) id: 7076ed243d (このIDを非表示/違反報告)
ミルクチョコ(プロフ) - 私は加藤くんですね!Chiharuさんのお気持ちわかります!まあ好きな理由はその役をやっている須賀健太君が好きなだけなんですけどねww (2023年1月12日 17時) (レス) @page8 id: 90f93b6301 (このIDを非表示/違反報告)
Chiharu(プロフ) - オタくん♀さん» コメントありがとうございます! これからもそう言っていただけるよう頑張りますね! (2022年12月12日 18時) (レス) id: 7076ed243d (このIDを非表示/違反報告)
オタくん♀(プロフ) - 好きです! (2022年12月10日 20時) (レス) @page30 id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
Chiharu(プロフ) - ふゆうさん» コメントありがとうございます! きゅんきゅんゲームはキンプリのライブDVDに収録されているコントコーナーのものです!笑 実際のセリフをほぼ丸パクリしてるだけですので……! それでも楽しんで頂けたようで幸いです! (2022年10月22日 18時) (レス) id: 7076ed243d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Chiharu | 作成日時:2022年10月7日 17時