【新・信長公記】桜馨るこの日々に

25話 ページ27

「それではこれより旗印戦『３時間以内に豊臣秀吉をケンカで倒す』開始！」

法螺貝の音と共に、加藤を除いた55人が勢いよくホールから飛び出した。秀吉は応戦することなく逃げの一手だ。

「果たして3時間、逃げきれますかねぇ」

本日の馨の席は、加藤の膝ではなく足元。椅子に座る加藤の足の間にすっぽりと収まりながら、飴を舐めていた。
加藤としては膝に乗せたかったのだが、旗印戦を控えているのにそんな事できません、と断られたのだ。

「秀吉あの野郎！ おい、加藤。お前は行かねえのか？」

「……秀吉がホンモンだったら俺を除いた55人なんぞ蹴散らすくさ。その時にゆっくりサシで料理してやるくさ」

「喧嘩の弱え秀吉がよ、お前はどう見る？ このいクサ」

「おもろないくさ」

ボソッと呟いたつもりがばっちり聞かれていたらしい。加藤は馨と井伊を交互に見つめているし、その他は全員馨をガン見していた。

「一つだけ気になる事が」

「それは？」

「このクラスで……秀吉だけが普通の中学から来たって事かな。あと馨ちゃんの出身地」

「2つじゃねえか」

今までずっと標準語で話していた馨が急に方言を話し始めた(しかも井伊に対抗してか加藤の真似まで)ため、上杉は馨の出身地が気になったようだ。それは他のクラスメイトも同じなようで、じっと馨を見つめている。

「油断してましたわ……」

「うっかりが出てたくさ、ばってん隠す必要もなか」

「それもそうですわね。私は滋賀の出身ですわ、まあ訳あってその後引っ越したりしましたけれど」

その訳を聞こうとした瞬間、スクリーンに映る伊達を見つけた事により質問責めを免れたため馨は大変安堵した。

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最近の楽しみは他の作者様が書いてくださっている作品を読んで、加藤が出てきた瞬間に萌え悶えることです(末期)

で、多くの方々が加藤は純粋無垢だと思ってるみたいで、なるほどねー！！ って驚きました。
私割とその反対に近いようなイメージ持ってて。だからあのイチャコラ結果になったんですけども。


皆様の感じる加藤「女の子からちゅーされたら真っ赤になっちゃう」

私の小説の加藤「普段は自分からちゅーするけど、時々女の子からしてもらえるようにする」


なんかこんななんですよね！！！
いろんな解釈があって面白いな〜！ 加藤作品増えろ〜〜〜って思いながら日々にやにやしてます(笑)

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