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133話 ページ35

「とにかく。写真を持ってくるって約束は果たしたぜ。お前が出した条件を完璧にクリアしたからな」

「ま、その前に契約書も砂にしちまったんだけどな」

「だが、俺はやっぱり盗みはしたくねぇ。アズール。あんただって、非合法なことはしない主義なんだろ?」

「みんなで写真、返しに行きましょう!」

「…………わかりました」

ぎゅ、と私を抱きしめながら静かに頷いた。よかったー、大きい子供が増えた気もするけど、とりあえずこれで一件落着、かな。

「でも、どうか画像ソフトで僕を消した写真にこっそり差し替えさせてください」

「往生際が悪すぎる……」

「そうですよ。記録は大切なものですから」

その言葉に、私とあずーるさんは顔を見合わせて笑った。そんな私達に違和感を覚えた人は少なからずいて、それを代表するかのように、じぇいどさんに言われた。

「お二人、いつの間に仲良くなったんです? 睡蓮さん、前はアズールに会うのすら嫌がっていたのに」

「そうだよ! イルカちゃんはオレのなの! あんまりベタベタしないでよ!」

双子とあずーるさんの間で取り合いが起こる。私は物じゃないけど……ま、今日くらいいいか。これで大人しくなってくれるなら安いものだ。
向こうではぐりむがまた拾い食いしてるらしいけど、とりあえず放っておこう。

「ていうかアズールは、イルカちゃんの髪切っちゃったんだから、しばらくお触り禁止〜!」

「そっ、そんなっ……!!」

「整えて差し上げますよ」

何処かから鋏を取り出したじぇいどさんが、私の髪を整え始めた。その間、私は辺りに散らばった自分の髪を魔法で集めて、あずーるさんにあげた。どうせならこの人にあげよう、と思ったから。

「いいんですか……!?」

「兄様の髪の毛、絶対何処かに閉まってますよね? その隣に置いておいてください。私がいなくなった時、それを私だと思ってください。なんていうのは、気持ち悪いですかね」

「そっ、そんな事ありませんけど! いなくなる、なんて縁起でもないので言わないでください……」

「ふふ、それはごめんなさい。また涙目になってますよ」

ぽけっとから出したはんかちで、あずーるさんの涙を拭いたところで、じぇいどさんに終わりましたよ、と声をかけられた。

「左側を編み込みしてみました。そこにリボンを結んでおきました」

「ありがとうございます」

その後、新しい髪型をその場にいた全員に褒められたのは言うまでもない。

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ラッキーカラー

あずきいろ


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オタクの夢(プロフ) - 初めまして。突然のコメント失礼します。アンケートの答えは2でお願いします。 (2020年7月11日 21時) (レス) id: 16ffb5e192 (このIDを非表示/違反報告)
メリ助(プロフ) - いつも作品を楽しみにさせてもらっています!アンケートは2でお願いします!続き頑張ってくださいっ! (2020年7月11日 20時) (レス) id: edf0a2913a (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 2でお願いします!続き楽しみにしてます! (2020年7月11日 5時) (レス) id: 90cb15719b (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 2でお願いします!無理せず更新頑張って下さい! (2020年7月11日 2時) (レス) id: ad5ac1eb93 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 2で、お願いします (2020年7月11日 0時) (レス) id: 868bfc1b28 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Chiharu | 作成日時:2020年6月27日 16時

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