─よろしくお願いします─ ページ5
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貴｢自分は･･･｡｣
自己紹介をしようとした矢先｡
八神｢せんせー!!｣
神谷｢先生?｣
小野｢先生?｣
花江｢先生?｣
八神｢先生!!一人で行けましたか!?迷子になりませんでしたか!?｣
八神はAの肩を強く掴み､激しく揺らした｡
Aの顔は青くなっていく｡
神谷｢ちょ､顔色悪くなってる!｣
八神｢はっ!!すみません！私は八神望と言います｡先生の編集担当者を務めております｡｣
小野｢先生?｣
八神｢彼女､終夜治樹は『1枚の紙切れ』が代表作の新人作家なんです！｣
花江｢え!?｣
貴｢すみません､言うタイミングを見失ってしまって｡｣
神谷｢じゃあ､今日アフレコ現場に来る予定の終夜先生って･･･｡｣
小野｢彼女の事だったんですね･･･｡｣
花江｢僕より年下でアニメ化させるなんて､凄い!!｣
ｽﾀｯﾌ｢皆さ〜ん､そろそろアフレコ始めたいのですが･･･｡｣
全｢あ｡｣
と､ここで一人のスタッフがあることに気付いた｡
ｽﾀｯﾌ｢あれ､河内さんがまだ来てませんね｡｣
ｽﾀｯﾌ｢え､あの人主役でしょう?｣
不審に思ったAはスタッフに話しかけた｡
貴｢何かトラブルでも?｣
ｽﾀｯﾌ｢あ､いえ､トラブル･･･というか｡河内さんって言う男性声優の方なんですけど､その･･･なんていうか｡｣
貴｢?｣
ｽﾀｯﾌ｢彼･･･遅刻魔なんですよ｡｣
ｽﾀｯﾌ｢河内さんって､確か新人声優ですよね｡｣
ｽﾀｯﾌ｢時間厳守の社会で信頼失っちゃいますよ｡｣
新人声優ということでAは彼の名前を検索アプリで検索する｡
─────────────────
年齢:23歳
所属:✕✕✕
出身:愛知県
性別:男性
─────────────────
貴｢(新人だから情報量が少ないのか･･･?)｣
疑問が浮かぶ｡
｢え!?彼､また遅刻なの!?｣
後ろから声が聞こえた｡
Aは振り返ると､声の主は今作の監督である｡
監督｢困るなぁ･･･｡毎回､こうだとねぇ｡｣
ガチャリと扉が開いた｡
｢おはよ〜ございます｡｣
扉へ目を向ける｡
そこには､ボサボサ頭の眠そうな顔をした人物が立っていた｡
監督｢河内くん!!｣
貴｢(あれが･･･｡)｣
河内｢あ､監督｡｣
監督｢あ､じゃないよ!!毎度毎度遅刻されちゃあ困るんだよ!!｣
河内｢すんません｡｣
・
※河内くんはオリキャラです｡
続く
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作者名：骸 | 作成日時：2020年8月16日 20時
