. 日常 ‪𓂃 𓈒𓏸

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「 すみません、お兄さん達 」

「 あ？ 」

「 その子僕の彼女なんです 」

「 なに、お前彼氏？ 」

「 はい、彼氏です 。 なので、その手離して貰っていいですか？ 」

「 は？彼氏持ちなら先言えよつまんねぇ 」





Aの小さい身体がポイッと投げられるように外に出される




「 あぶね、 」




身体が地面に着く直前でAの下に入り込む
その時に電話が切れる音がした




「 わ、ごめんせーや 」

「 全然、大丈夫 ケガしてない？」

「 してない、ありがとう。なんでせーやここにいるの？探してくれたの？ 」




Aの手を引いて立たせる



「 探しに来た、よかった無事で 」

「 ごめん、心配かけたよね 」

「 心配したよ、帰ろう？」

「 うん 」




Aの持っていたコンビニ袋を片手に持ち、
空いた手でAの手を繋ぐ




「 歩ける？ 」

「 大丈夫だよ 」

「 じゃあ帰ろっか 」




家に向かって歩き出し少し話を聞く




「 携帯持ってないと危ないよ 」

「 忘れちゃった 」

「 誰かに声掛けてから行かないとさ、何かあったら助けに行けないよ？ 」

「 ごめんなさい 」

「 怖かったでしょ？ 」

「 怖かった、 」



ピタッと歩くのをやめて俯くA



「 せーや、来てくれてありがと スーパーヒーローみたいだったな 」



顔は見えなくても涙声なのが分かる
背中に手を回して抱き寄せると段々と俺の胸元辺りが濡れていく


「 せーや、撮られたりしたらやばいから 」



と、離れようとするAを背中にまわした腕に力を入れる



「 今はAがしんどい方が優先 」

「 ごめん.. 」


落ち着くように背中を摩ることしか出来ない



「 もう、大丈夫 アイス溶けちゃうから帰ろー 」



顔を上げたAは鼻を赤くしてて、でもいつも通りの可愛い笑顔を見せてくれる



「 あ、帰ったらふみくんともーりーくんが待ってるよ 」

「 え 、このこと知ってんの？ 」

「 知ってる 」

「 怒られそー.. 」

「 怒ってるって、たくやが言ってた 」

「 やだぁ... 」

「 こればかりはしょうがないね 」



たくやにA保護したよーとLINEを入れ家に向かい歩き出した

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