〜異能力喫茶 カフェ【DC】〜

☆Books【図書館の魔女 鳥の伝言】 ページ26

…………っん、こほっ。
風邪気味でしょうか。





どうも、いらっしゃいませ。
此処はカフェDC。あなたの欲しい力を提供しています。




………文字を。
…………声が………そうでしたか。
すみません。私も筆記したほうがよろしいでしょうか？

……………では、私は声で、あなたは筆記で会話を致しましょう。




貴方に会った異能力を探してまいります。
【Books】と【Record】
どちらがお好みですか？



…………Booksですね。
かしこまりました。





……………いえ、前にも貴方のようなお客様がいらしたんです。前向きで、かっこいお方が。





…………これにいたしましょう。





「図書館の魔女 鳥の伝言」
伝言、と書いて、(つてこと)と読むのですよ。面白いですよね。こう考えると言葉って不思議で魅力が多いと思うんです。




では、貴方の異能力について説明しましょう。



「図書館の魔女 鳥の伝言」
伝えたいことを貴方の力によって世界を飛び回った鳥たちに伝え、必ず目的の人に言葉を届ける異能でございます。伝書鳩のように、必ず伝えて貴方の元へと戻ってきます。
その言葉を伝えるまで、鳥たちは飛び続け、どんな苦痛も受けません。途中でその言葉を取り消すことはできません。鳥は、言葉が命なのですから。
【純粋な彼】と【言葉を待ち続ける彼】、【言葉を伝えられなかった彼】は貴方の鳥を見つめ、そっと言葉を寄せるでしょう。





……………そろそろお時間です。
貴方の言葉がいつか大切な人に届き、どんな結果になろうとも、言葉のせいにはなさりませんよう。
あらゆる言葉に意味はありますが、それ一つ一つに罪はありません。
どうか、お忘れなきように。旅路を行く渡り鳥様。





貴方への異能による定めが静閑でありますように。






それでは、またのお越しを長くお待ちしております。




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《図書館の魔女 鳥の伝言》

対象………言葉を伝えたい人物


相性の良い人物【中島敦】【芥川龍之介】【太宰治】


内容………言葉を乗せた鳥を届ける異能力。鳥に額を当て、伝えたい言葉を心の中で唱えると鳥たちがそれを記憶し、必ず必要としている人たちに届ける。どんな言葉でも送ってしまうことは難点だが、どこにいても伝えることができる。それがきっと、この世ではないとしても。



条件
・鳥は五体が限界。
・伝えたい言葉を取り消すことはできない



言葉を話せない人、伝えたい人に向いている。





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