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七夕 7別れ惜しむ涙 ページ7

「おい」





呼びかけても帰ってこない返事。
早足で進む。
だんだんと景色は林に逆戻りし、また、日の光が髪飾りに反射して思わず目を瞑った。






「おい、なんでそんな急いでンだよ」




『………………』




「止まれって!!」




手を振り払って、ベガと向き合う。






『……みな、ぃで………ください』




その姿は、大粒の涙を溢しながら、
嗚咽の混じった声で話す、
ベガの姿があった。





「なんで、泣くんだよ」



『………もう、別れが近い』






そう囁いて、走り出してしまった。
それを追って俺も走る。




枝木がかすれて多少の傷が付く。
それも気にしていなかった。





ここで見失ったら、いけない気がする。






また、同じな気がする。






「待てよっ!!」




ギリギリのところで腕を掴む。
勢いよく自分の方に引き寄せると、泣き顔が本当によく見えた。




「別れが、近いってなんだよ」




『………』




「勝手に抜け出して来たのか」




『________________だって』





やっと、話したその言葉からは
人生の全てがあるような気がした。

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NamE.薆(プロフ) - 霜月白雨@寂しいさん» 頑張ります!!! (2017年7月15日 21時) (レス) id: 71af860354 (このIDを非表示/違反報告)
霜月白雨@寂しい(プロフ) - とてもいい物語ですね! これからもがんばってください! (2017年7月15日 21時) (レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
NamE.薆(プロフ) - 和さん» あ、あ、ありがとうございます!! (2017年7月15日 14時) (レス) id: 71af860354 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ありがとうございます!!! (2017年7月15日 11時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
NamE.薆(プロフ) - しゅうさん» 有難うございます!!何かイベントがあった時は書こうかと考えております (2017年7月8日 23時) (レス) id: 71af860354 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:NamE.薆 | 作成日時:2017年7月7日 22時

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