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1.プロローグ ページ1

Your.side

高校2年の夏休み
交通事故で母を亡くした


父は私が生まれる前に他界していて、
家族は母と兄だけ


兄は11も歳が離れてて、
父のようにいつも私を支えてくれた。


今回だって、絶対に悲しいはずなのに、
私には涙を１つも見せずに慰めてくれた。


それから1週間あっという間にときがすぎ、
私は1人家で茫然としていた。


家に着信音が鳴り響く


『お兄ちゃんや......。』


「あ〜やっと出た！大丈夫？」


『あ、ごめん。気づかんかった。』


「大丈夫やで。
相談なんやけど、今日から落ち着くまでウチに住まへん？」


『え.....でも、』


「あ〜、健人のことは心配せんでええよ。
健人も賛成やから、Aの気持ち次第やで。どうする？来る？」


『.........うん。』


「わかった！準備して待ってて！」


『うん。』

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