23話 色恋 ページ24
「…女、だと？」
「そ、昔から好きでさ。
なのにあいつ俺の好意に気付くどころか男とすら思ってもらえてないし。」
「恋…か。」
そう言って上を見あげる猗窩座の顔はどこか悲しそうだった。
そんなことを言っていると目的の部屋に着いたらしく、ここで大人しくしていろと一喝。
まー特にここでやることも無いし別に大人しくしてるけどね。
にしても本当にAはどこに行ったんだろう。
手を取って一緒に落ちたはずだったんだけどね。
あいつ、確かに他と比べれば戦闘力は高いけど近接戦は苦手だし、何より素直だから悪い人にホイホイついて行かないか心配だなあ、なんて。
それに、俺が近くにいないと変な虫がつくじゃないか。
今まで虫がつかないよう影で見守り、支え、時に邪魔するやつを排除したり。
はやくAに会って安心したいな、だってAは俺の希望で、癒しで、愛しい大切な大切な人だから。
ポケーっとAのことを考えていたら猗窩座が無惨、そして三味線を持った女と部屋へ入ってくる。
「貴様が異世界の住人で行く宛がないのならば童磨と言うやつのところへ行け。
あくまで私はお前を監視するだけだ。」
「寝床、結局用意してくれるんだ。
で、俺の素性を知りたいとか言ってたけど何を話せばいいの？」
「詳しくは猗窩座の内を読ませてもらった。
だが私としてはお前のような得体の知れぬ存在を容認しておくわけには行かぬ。
ただ殺り合うにもこちらの力は通用しないし、貴様の力も通用しないんじゃ埒があかないからな。」
ふーん、意外と合理的じゃんと言えば猗窩座に睨まれる。
無惨の方が立場上強いらしく、あまり粗相をするな、という牽制なのだろうか。
隣にいる鳴女と呼ばれた女は三味線を鳴らす。
＿＿＿＿＿ポロン、ポロン。
その瞬間、あったはずの無限城が歪み、視界がぐるぐると回る。
．
．
気付けば地上、後ろには屋敷。
…きっとここが童磨という奴がいる場所なんだろうけどさ。
なんだろ、すごく嫌な予感。
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ナルシスト - とても面白くていい小説ですね！これからも頑張ってください！ (2020年4月17日 14時) (
レス) id: 9f29b33a37 (このIDを非表示/違反報告)
mio - 更新頑張ってください！応援しています！！ (2020年3月16日 15時) (レス) id: 2668335830 (このIDを非表示/違反報告)
いるあ(プロフ) - とても面白いです。この感じだとオチは神威なのでしょうか？神威だととても嬉しいのですが、、、楽しみに更新を待っています。 (2020年2月16日 11時) (レス) id: 8f6ad57d8f (このIDを非表示/違反報告)
4o(プロフ) - 妖精・ナルルさん» ありがとうございます！これからも少しずつ更新しますのでよろしくお願いします( . .)" (2020年2月7日 2時) (レス) id: 14a215dd40 (このIDを非表示/違反報告)
妖精・ナルル - 面白いです！ (2020年2月6日 21時) (レス) id: 428de63203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：4o | 作成日時：2020年1月31日 4時
