初代最悪の呪詛師、転生する〈弐〉【呪術廻戦】

半年ぶりの実家 ページ13

『というわけで我が家へようこそ』


まあ外泊って言うけど実家だし、東京だし。
割かしアッサリ許可は出たよ、ため息は電話越しに聞こえたけど。

面倒な介入が無いって良いね！ ストレスが無い。


「見知った気配を感じたと思ったら……おかえり、A。
隣に居るのは例の夏油君かな？」

『ただいま、父さん。そいつは幽霊の夏油傑。傑、私の父だ。倉橋幸宏(ゆきひろ)。
――これでも強いぞ』


見た目こそ終始穏やか〜な笑みの好青年って感じだが(同僚に年齢詐欺って言われてるの知ってるからな？)、これでも陰陽局の筆頭陰陽師だ。

要は呪術界で言う五条先生に当たる。
陰陽局の中で一番強いってことだね。……まあそのせいで色々と権力争い(面倒ごと)に巻き込まれるのだが。

歴史はあるとはいえ倉橋は分家であるからして。


「初めまして、夏油傑です。
娘さんには日頃からお世話になっています」

「うんうん、呪術師って聞いてたからちゃんと礼儀はなってるようで安心したよ。
――真っ当なやつじゃなければここで祓って(殺して)やったけどね」

『――アー……前にちらっと話したことはあるかもしれんが、陰陽師は呪術師を嫌う傾向があってね。
……昔から色々とあるんだ』


その話はおいおいしようか。

父さんは普段穏やかな分、戦闘ごとになると酷く冷酷になる。……なんでも、幼少期に妹が悪霊に喰われかけたとかで。


「……あ、A。今日はどうしてこっちに？」

『ああ、傑の容れ物を作りにね。ちょっと色々あって急遽用意することにしたんだ。
訓練所と研究室を借りるよ。……ところで母さんと兄さんは？』

「うん、なら今日は泊まりだね。Aの部屋はそのまましてあるから大丈夫だよ。
僕は執務室に居るから何かあったら声掛けて。

優香(ゆうか)は仕事でさっき出たから入れ違いかな？
和浩(かずひろ)は本家の方に泊まり」


うーん、久々に家内に会いたかったのだが仕方がないか。


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倉橋家家族構成

　父：幸宏 陰陽局筆頭陰陽師 兼 倉橋家現当主
　母：優香 退魔師(詳しくは設定資料を参照)
長男：和浩 陰陽師若手エース
長女：A

Aの前世に関して、Aは何も明言していないが父・幸宏は何となく察している

表向き呪術師の家系ともなっているが、実際のところ呪霊を祓える陰陽師として活動
冥冥のようなフリーの呪術師として認知されている

粉微塵の刀はリサイクルできる？→←高専じゃ不都合なんだよね

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