初代最悪の呪詛師、転生する【呪術廻戦】

【没集】夏油傑が無賃乗車をする話 ページ45

「……で、なんで私は海の上に居るのかな」

『仕方ないだろう。元々東京に居たのも実家に一旦帰るためだったんだ』


海の上、というのは比喩表現ではない。無論文字通りという訳でもないが。

さすがに海の上に放り出されたら私は死ぬぞ。
式神を使うにしても宙に浮く少女発見！ なんてニュースが出ても困るし。


「……はあ、まあいいよ。だけど何をしに行くのかくらいは教えてくれないかな。

わざわざイ(・)ギ(・)リ(・)ス(・)にまで行って」

『そうカッカしないでくれたまえ。
キミの乗車賃はかかってないんだしタダで英国旅行ができるんだ、お得だろうに。

……で、何をしに行くかって話ね。妖精探しだよ』


何年か前に墓守犬の調伏に行ったきりのイギリスだ。今は海外留学をする学生も増えたからか、いかにも未成年の私でも一人で渡英できる。

ま、今回は呪詛師夏油傑が居るから一人じゃあ無いが。


「妖精探し……はあ。本当に君はなんと言うか……

それよりも私と会話をするのは良いんだけど、わざわざ口に出さないといけないの？
周りから見ると虚空に話しかける女の子の図だと思うんだけど」

『だからわざわざファーストクラスを取ったというのに……！
まあやってやれんことはない。努力するよ』

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これは初っ端からオリジナル入れるのもな、ということで没にした幽霊夏油と行くイギリス旅行編です。

時系列としては夏油傑幽霊化の翌日。
まだ出会ってすぐなので割とツンツントゲトゲしてる夏油傑……(当社比でレア)

いきなり京都(地獄)に行くと言われてもどこか達観していたのはこういう背景事情があったりなかったり。

しかしさすがに閻魔大王の御前に行くとは思ってなかった模様。

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