初代最悪の呪詛師、転生する【呪術廻戦】

言霊とか生霊みたいなやつさ ページ22

『……どちら様だい？』

「俺パンダ」
「すじこ、高菜。明太子」

『……傑』


私に言わないでくれ、と言われた。待て、この状況は何なんだ一体。
いや、およそ2年の先輩だろう。うん、例の「3人と1匹」の1匹がこのパンダだろう、うん。


『あー……2年の先輩であってるな。よろしく頼む、パンダ先輩に狗巻棘先輩』

「しゃ……ツナ、すじこ」

『いや、人間同士で意思疎通ができなくてどうするんだ』

「おかか……」


誰かに予め名前を聞いたのか聞かれたからそうじゃないと答えた。
ありえないじゃないんだよ。

普段式神、それも低級になると人語も理解できないようなやつらと意思疎通をしているんだ。これくらいできなくてどうする？
ああ、ちなみに式神や呪言師との対話は陰陽道の応用でできるよ。前もやった。


「突然変異呪骸と呪言師の末裔だよ。
禪院の子と言い特級被呪者といい、去年私も思ったけどなかなか癖のあるメンバーだよね」

『おや、もう禪院家の落ちこぼれとは言わないんだな』

「最近はAが規格外すぎてどうでもよくなってきた」


突然変異呪骸かあ……知的好奇心が疼く。ほら、例の呪骸は式神にできるかってやつね。


『あ、私はAだ。倉橋A、できれば名前で呼んでくれたまえ。
それで2年生2人がけで私に何用だい？』

「挨拶ついでに京都姉妹校交流会に出てほしいって話にな。3年が停学中だし人数が足りないんだ。
それまで俺らがみっちりしごいてやる。
他の1年には昨日のうちに話して今は外で鍛錬中な」


およそ昨日私が宿儺の領域にいた時か。
……となると夜間に真希先輩が知らせに来なかったのは顔合わせをさせるためか？


『ふーん。事情は分かった、請け合おう。
いやあ、久々に思い切り身体を使えそうだな。楽しみだ』

「おかか……高菜」

『なに、私はこれでもそこそこ強いぞ。ここに来てまだ2週間だが遅れは取らんさ』


宿儺レベルのバケモノが出てくるなら話は別だけど。

酔いやすい体質だから→←型通りなんて退屈だろうに

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