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You side
忙しい4月もそろそろ終わりに近づいた頃。
東大に入学してからずっと気になってたクイズ研究会に来てみた…。
『…よしっ』
ドキドキしながらも一息ついて扉を開けようとした時
__ブーブー
『うわっ教授…』
なんとも言えないタイミングでかかってきた電話の正体は新入生挨拶の時からお世話になってる教授だった。どうやら色々あってなかなか全ての授業を受けれない私にレポートの作成方法とかあらかじめレジュメを渡してくれるみたいだったらしい。
それはすごくありがたいんだけど…
『いやっだから、今はキャンパスにいて…
そっちまで行けってことですか?!
もぅ…教授が来てくれたら良いじゃないですか…』
…はぁ今手が離せないらしくてここから2時間はかかる教授のもとへ来てくれないかとのこと。
納得はいかないけどレジュメを他の人よりも先にもらえるのはほんとにありがたいし…行くかぁ…
なかなか気分が上がらず足元を見ながら振り返ると
「あっ!思い出しましたよ!伊沢さん!この子です!」
突然そんな声が上から聞こえてきて驚きながらも直ぐに顔を上げると好青年らしい印象の男の人と重めの前髪の少し怖そうな男の人が立っていた。
『…えっ?!えっと…え?!私何かしました?!』
突然そんなことを言われたもんだから何か変なことをしてしまったのかと思い慌てて問いただすと
「ほらっ新入生挨拶の子!」
またしても好青年の男の人が話し始めた。
新入生挨拶…なんで今になってその話が…?なんて考えてると
「あぁ!あなたが…」
今度は重めの前髪の男の人が話し始めた。
この人たちが誰なのか一体わからないけど何か問題を起こしてしまった、とかじゃなくてよかった…
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ワオッ!! - 最近よく読んでます!更新頑張って! (2020年5月26日 16時) (レス) id: 71a5566a12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:cill | 作成日時:2020年5月23日 14時