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izw side
大学院を中退してからしばらくは東大にもクイズ研究会にも顔を出してなかったからキャンパスがすごく懐かしく感じる。こうちゃんに催促されながらオフィスを出てきてしまったけどこうしてキャンパスに入るのも久しぶりだし、例の子を探す前にとりあえずクイズ研究会によることにした。
渡辺「そういえばあの子どんな感じの見た目してんでしょうかね。」
「…え、まさか容姿も知らないのに探そうとしてんの?」
渡辺「噂によると相当な美人らしいですけど、まぁ見たことないし手がかりなしで探さないとですね、笑」
「…はぁ…。」
ちょっと無茶がすぎないか?
何千人もいるキャンパスの中から探し当てるとかどんな奇跡だよ…
「まぁとりあえずクイズ研究会行くかぁ…」
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俺がこないだ出演したクイズ番組について軽く話しながら向かってるとクイズ研究会の会室の前で電話をしながらうろうろしてる女の子がいた。
『いやっだから、今はキャンパスにいて…
そっちまで行けってことですか?!
もぅ…教授が来てくれたら良いじゃないですか…』
何やら電話で揉めてるみたいだけど…
相手は教授?そんなに親しいのか…
後ろ姿しか見えないけどすらっとした足にミディアムロング、最近じゃあんまり見ないグレーの髪色の女の子。
余程電話先の相手に納得がいかないのか彼女の数歩後ろにいる俺たちには見向きもせずに会室の前にたたずんでる。
渡辺「あれ…この子…」
こうちゃんが喋り出したと同時に少し下向きに後ろを向いた彼女。
渡辺「あっ!思い出しましたよ!伊沢さん!この子です!」
『…えっ?!えっと…え?!私何かしました?!』
振り返ったと同時にこうちゃんが叫ぶからびっくりして俯きがちだった顔を持ち上げてオロオロとしてある。
…何この子かわいい。
渡辺「ほらっ新入生挨拶の子!」
「あぁ!あなたが…」
まじかぁほんの数分で奇跡起きちゃったよ…。
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ワオッ!! - 最近よく読んでます!更新頑張って! (2020年5月26日 16時) (レス) id: 71a5566a12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:cill | 作成日時:2020年5月23日 14時