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A「…あ!神威のこと相談すればよかった!」


時すでに遅し。まぁ次会った時でいいか。


A「…あれ?」


病院に戻り、神威の様子を見に行くとベッドに姿がない。あの身体でどこへ?

まさか、攫われた?やっぱり何か揉め事が?
けど私がそれを追いかける義理もないか…
冷たいようだけど、人の事情に突っ込む程私の立場は偉くない。


A「…心配だけど、仕方ない」


冷蔵庫へ食材を詰め込み、休憩を取りに部屋へ行く。


A「え、何してんの」

神威「寝てろって言われたから寝てるんだよ」

A「いやここ、私のベッド」

神威「だってあれ寝にくいんだもん。身体に障るよ」

A「一瞬でも心配して損した」


フワフワのピンクの毛布に包まれて寛いでいる神威。
ここ2階だけど。


A「自分で歩いて来たの?」

神威「誰の手を借りるって言うんだよ。あ、ちなみに人っ子一人来なかったよ。この病院大丈夫?」

A「余計なお世話だ!!もーほんと、大人しくして特に口の方」

神威「だって暇なんだよ。やる事ないし」

A「やる事ってねぇ…絶対安静なんですけど…」


なんか疲れた。
驚異的な治癒力には興味が湧くけど、素性も分からないし深入りしない方が良さそうだ。


A「じゃあはい、お絵描きでもしてなよ」

神威「俺をいくつだと思ってるの?」


不機嫌になりやっと大人しくなった。
お絵描きはバカにしすぎたかな。

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作者名:ぺち | 作成日時:2021年2月8日 12時

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