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神威「お侍さん、こんにちは」
銀時「ちゃんと挨拶出来るようになったか、少しは成長したみてぇだな」
神威「そんな事より早く入れてよ、俺依頼しに来たんだけど」
銀時「神楽が図々しいのは兄貴譲りだったか」
神威「お邪魔しまーす」
俺がここに来た理由はひとつ。
弱い地球人には頼めないこと。
銀時「で?何の用だいあんちゃん?」
神威「俺もコーヒーよりそれがいい」
銀時「図々しいにも程があんだよ!イチゴ牛乳は大人の飲みものですぅ!ガキはブラックコーヒーで我慢しなさーい!」
神威「あぁ、そうか、精神年齢の話をしてるいるんだね!」
銀時「喧嘩売ってんの?!だれが精神年齢中二の夏じゃコラァアア!」
神威「俺がここにいると、護りたいものも護れない。だから地球を去ることにしたよ。でもそれだとAが心配でね、だからよろしく頼むよ」
銀時「え、なんで急にシリアスモード?会話の舵切るの無理やり過ぎない?」
神威「…俺が殺したくてウズウズするくらい、強い奴じゃないとダメなんだ」
銀時「ん?お前…」
神威「そういう事だから。あぁ、安心してよ。報酬なら阿伏兎に払うよう言っとくから」
銀時「あっおい!」
よし、これで用は済んだ。
早く帰ろう。Aの元へ。
残り少ない大切な時間を悔いのないように。
神威「あ」
沖田「お?」
勢いよく窓から飛び出したらその下にはあのお巡りさんがいた。
神威「すごいすごい、よく避けられたね」
沖田「公務執行妨害でしょっぴくぞ」
神威「それは困るねえ、俺には時間が無いんだ。見逃してよ」
沖田「ったく、こいつの何処が良いんだかねえ」
神威「あんたが好きなのは勝手だけど、俺がいない間にAにちょっかい出さないでね」
沖田「ほぅ、旅にでもでるのかい?安心しな、その間に俺のモノにしてやらぁ」
神威「あんまり調子乗のると殺しちゃうぞ」
沖田「喧嘩はしないんじゃなかったのかぃ」
神威「…あぁ、そうだった、つい癖で」
沖田「俺はいつでも相手してやるぜ?」
本能が騒いだ。なるほど、
このお巡りさんも多少は骨がありそうだ。
だけど絶対Aのこと頼まない。
恋敵にいいとこ持ってかれるのは嫌だからね。
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作者名:ぺち | 作成日時:2021年2月8日 12時