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A「えー…これ高校生が住んでいいマンション?」
ホテルのロビーみたいなエントランスに、受付の人がいるんですが。なにこれ。私のアパートと天と地の差じゃん。おっさんのくせに生意気な。
阿伏兎「よぅ、最近バイト来ねえと思ったらこんな事になってたとはねぇ」
A「長谷川さんに正直に話したら、青春は何にも変えられないから全力で過ごせよって言われてるから。完全自由シフト手に入れてるから」
阿伏兎「おまっ、大して関わりねえ奴にはすぐ話して俺には黙ってたのかぁ?おじさん傷ついちまうよ」
A「朝っぱらからてめえの顔なんざ見たくねえんだよ、神威先輩どこだよ」
阿伏兎「まだ寝てるよ。てか、なんか当たり強くねえか?」
ムキー!こんなホテルみたいなところで毎日先輩と一緒にいるなんてむかつくー!
A「お邪魔しまーす…うわ汚」
阿伏兎「男ふたりだとダメだねぇ」
散乱した靴にインスタント食品のゴミがキッチンに積まれていて、あちらこちらに洗濯物が散らばっている。
A「せんぱーい、どこですかー?遭難してませんかー?」
阿伏兎「そこまで汚くねえだろ。俺も今日は休みだから手伝う」
A「手伝うじゃねえよ、てめえの分はてめえでやりな。私は神威先輩専用家政婦だ」
阿伏兎「…お前はそれでいいのか?」
持参したエプロンをきゅっと縛って、とにかくゴミを捨てまくる。
阿伏兎「そっちアイツの部屋。そろそろ起こしてやってくれ、寝起き悪ぃんだ」
お前からそんな情報聞きたくなかったわ。
A「神威先輩ー!朝、いやお昼でーすーよ!」
神威「んん…うるしゃぃ…」
A「!?」
聞きました皆さん?!うるしゃぃ…ですって!
何この可愛い生き物。食べていいかな?
いやこれむしろ食べてくださいって言ってるよね!?
A「………いただきます!!!」
阿伏兎「おいコラぁ!他人の家でなにしようとしてんだ!」
A「邪魔するな!こんなの我慢しろって言う方が酷だろうがああああ!」
神威「も〜…なに…せっかく気持ちよく寝てたのに…」
起き上がった先輩は上半身裸で、髪の毛も下ろしていて。めちゃくちゃ色っぽかった。
A「…ブハッ」
阿伏兎「うわっ鼻血出しやがった!」
あぁ、先輩、やっと恋人になれたのに、私の身が持たないかもしれません。
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作者名:ぺち | 作成日時:2021年2月1日 17時