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A「はい、バレンタインチョコです!本命です!」
神威「随分大きいね」
私の思いをたくさん詰め込んだハート型の特大チョコレート。
朝から頑張りました☆
阿伏兎「浮かれやがって。これだからガキは」
A「あれ?なんか阿伏兎今日雰囲気違うね?」
神威「なんか朝からヘアセットに力入れてたよね」
阿伏兎「べ、別にぃ?もしかしたら下駄箱にチョコ入ってるかもとか思ってませんけどぉ?」
A「てめえが1番浮かれてんじゃねえか」
神威「…俺の下駄箱どこ行っちゃったかなぁ?」
学校に着くと、神威先輩の下駄箱の場所がわからなくなるほど、チョコレートが詰め込まれていた。ていうか溢れてる。
阿伏兎「コンチキショー!何だこの差は!」
神威「まぁまぁ」
阿伏兎「俺の青春は終わったぁ…」
神威「これ、全部あげるよ」
阿伏兎「は?」
神威「俺、本命いるからさ。悪いけど、君たちに興味無いんだ」
するとどこに隠れていたのか、他校の女の子達がゾロゾロと帰って行った。
阿伏兎「あぁ、ちょっと!俺は本命いないから!募集中だから!」
神威「お盛んだねぇ」
阿伏兎「アンタは相当お熱みたいだねぇ」
神威「こういうことはちゃんとしないとねえ。ね、A」
A「そうだそうだー!帰れ愚民どもー!」
阿伏兎「普通、照れるんじゃねえか?」
神威「アハハ、まぁいいよ。Aらしくて」
先輩、今私めっちゃ照れてます。
まともに反応してたら嬉しくて失神します。
A「ほら、授業遅れますよ?ちゃんと出ないと先輩じゃなくなりますよー」
神威「それは困るね」
まぁ私は、それでもいいんだけど。
来年、一緒に卒業するのも悪くないけどね。
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作者名:ぺち | 作成日時:2021年2月1日 17時