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A「わあ!美味しそう!」
神威「お返しは明日の朝ごはんでいいよ」
A「あ、これクリスマスプレゼントなんですね」
お風呂から上がると、1人用のテーブルには乗り切れない程食事が並べられていた。
A「神威先輩お料理できたんですねえ無敵すぎやしませんか」
神威「阿伏兎には世話になってるお礼にたまに作ってるけどね」
A「んなぁ?!」
神威「箸折れてるよ」
…いかんいかん、楽しい時間が阿伏兎のせいで嫉妬の闇に包まれるところだった。
神威「ふあ〜眠い」
A「もう2時ですねえ。私めっちゃ寝たので目が冴えちゃって。お先に寝ててください」
神威「ん〜」
目を擦りながら来ていた服をポイポイ捨てていく先輩。ナイス肉体美!
先輩睡魔に忠実すぎて、眠い時かなり無防備なんだよなー。
ベッドに潜るとまだ電気も消してないのにすぐに眠ってしまった。
A「整ってるなぁ…」
いつ見てもかっこいいけど、こんなに至近距離でじっと見られるチャンスは少ない。
その度に、こんな綺麗な人がよく彼女に私を選んでくれたなと思う。
A「お肌つやつやー何もしてないのに羨ましい」
眠ったのをいい事に、ほっぺたを優しくムニムニしてみる。無駄な脂肪一切無さそうだけど、ほっぺは柔らかいんだなぁ。
A「ちゅーしていいですかー?ちゅー返し。いやこれむしろチャンスじゃね?ぐへへ、ちゅーしちゃいますよー」
なんてね。独りよがりなことはしないけど。
先輩も望んでくれた時まで取っておこう。
あーたいくつだなぁ。お茶でも入れるか。
A「わっ」
立ち上がった途端、いきなり手が伸びてきて、思わずベッドに引っ張られる。
A「え…?寝相すごいなぁ。寝てても相変わらず力強い…」
神威「…まだ?」
A「やだぁ起きてたんですか?人が悪いなぁ。あっ何もしてませんよ?ただ眺めたりちょっとご尊顔を触っただけで」
決して先輩を汚すような事はしてないアピールに務める。
神威「ねえ、まだなの?」
A「はい…?寝惚けてます?」
神威「うん、寝惚けてる」
少しずつ近づく顔。
私は目を瞑ることも出来ないまま、唇に優しく触れる温もりを感じた。
ほんの一瞬。
すぐに離れると、そのまま規則正しい寝息をたてて眠ってしまった。
本当に寝惚けてるの?それとも…
心臓が飛び出るくらい早くなる。
頭に血が上る感覚と同時に、視界が暗くなった。
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作者名:ぺち | 作成日時:2021年2月1日 17時