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A「…はぁ」


結局、妙ちゃんとマヨが言い合ってていい答えが見つからなかった。
男女ってなかなか分かり合えないのね。


A「明日は1人寂しく過ごすのかぁ…いや、このまま冬休みも会えないかもしれない」


ピンポーン


A「ま、まさか!先輩?!」


慌ててドアを開けたその先には。


沖田「お忙しいとこすんませーん。新聞取りませんかぁ?」

A「…マジで殺意湧いた」

沖田「なんでィここメスブタの家だったのかぃ?まあいいや、あと1件でノルマ達成するんでぃ契約しろ」

A「するかボケェ!てか何してんだよ?!」

沖田「見てわかるだろ、バイトだバイト」

A「てオイ!勝手に上がるな!茶を飲むな!」


バイトしてんじゃねえのかよ!
最悪の気分を更に最悪にされたよ!!


A「はぁ、もうそれ飲んだら帰ってよ。アンタに構ってる余裕ないの」

沖田「あぁ、クリスマスの準備でもすんのかぃ?」

A「…別に、しないけど」

沖田「あの野郎と性なる夜を過ごすんじゃねえのか?」

A「サラッと変態っぽくするのやめろよ。もうこの話したくないの」

沖田「へえ、喧嘩かぃ」


コイツ…!人の不幸を楽しんでやがる…!


ピンポーン


A「ほら、誰か来たから帰って。はいはーい」



神威「…やぁ」

A「あ…」


ドアの向こうには傘を持った先輩が立っていた。


神威「大人げなかったよ。だから、詫びを入れに来たよ。俺、先輩だから」


そう言うと、目を合わせずに小さなケーキの箱を差し出した。


A「わ、私も…!ごめんなさい。先輩は悪くないのに」



沖田「よぅ、番長さん」

神威「…やぁ、奇遇だね。どうしてここにいるの?」


あ、忘れてた。


沖田「さっきっから、コイツは俺の女になりやしたぜぃ」

A「…は?!何言ってんの?先輩、嘘ですから勘違いしないで下さ…」

沖田「返して欲しかったらどっちが強えか白黒つけようや」

神威「悪いけど、アンタとやり合うつもりはないよ」

A「ま、待って!いつまで肩組んでんだ離せ!ミンチにすんぞ!」

沖田「なんでィつまんねえの」


沖田の腕を振り払って雨の中傘も持たずに追いかけた。

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作者名:ぺち | 作成日時:2021年2月1日 17時

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