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A「先輩、起きてください」

神威「んぅ…?まだ暗いじゃん…寝る…」

A「毒素が抜けてるのか、トイレに行きたいんです」

神威「行きなよ」

A「身体中痛くて動けないんですよぉ」


昨夜のトレーニングの代償か。
先輩の半分以下だけど。

しかも一緒にベッドで寝ようとしたら、狭いし暑いし寝てる間に何されるか分からないと言われ、私は床で寝ることに…。私の家なのに…。


神威「その辺のペットボトルにでもすれば」

A「私女の子なんですけどぉ?!むり、むりです、せんぱぁい!!!!」

神威「もう、うるさいなぁ。トイレ持ってくればいい?」

A「いやいやいや、うち壊さないでください、私を連れてってください」


寝ぼけまなこで私を担いで連れていってくれた。
往復で5回くらい重た…って言われたけど。


神威「こんなことで起こされちゃ堪らないねぇ。阿伏兎の言う通り、お前は筋トレじゃなく食事制限の方が良さそうだ」

A「筋トレの内容にもよると思うんですけどね…」

神威「肉に埋もれてちゃ勿体ないよ、かわいいのに」

A「ファ?!今なんて?!」

神威「………眠くて間違えた。おやすみ」


かわいい…かわいい…!初めて言われた…
恥ずかしがり屋さんだから、いつも言いたくても言えなかったの??
働かない頭で、ポロッと言っちゃったの?!

やば、照れる。
嬉しすぎて寝れない。






A「眠れなかった」


筋肉痛はいくらかマシになっていた。
若いからね。来るのも早いし去るのも早いのよ。


A「ダーリン、起きてください」

神威「…ダーリンはやめて」

A「あれ、どうしたんですかそのクマ」

神威「……このベッド寝心地悪い」

A「えーそうですか?」


先輩ってどこでも寝るイメージだったけどな。


A「んふふ」

神威「なに」

A「昨日言ってくれたじゃないですか、宇宙一か・わ・い・いって☆」

神威「そこまで言ってない。いや言ってないね、覚えてないもん」

A「照れちゃって〜カーワーイー…」

神威「その脂肪むしりとってやろうか?すぐ痩せるよ」

A「出血多量で死にますね、すみませんごめんなさい」

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作者名:ぺち | 作成日時:2021年2月1日 17時

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