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教師「日直〜、これ捨てといて」
A「えー…はーい」
校舎裏のゴミ置き場。
人目につかないこの場所は、よく不良達が溜まっているからあんまり近寄りたくはない。
流石に放課後はいないみたいだけど。
A「…?」
誰もいないはずなのに、視線を感じて振り返ると、そこには、
A「ぇ…」
ガラの悪い座り方をする神威がいた。
あれ、私疲れてるのかな。幻でも見ちゃってるのかな。
そういえば、最後に会ったのはここだったな。
うちの学校の人達と喧嘩してる場に、同じ様にごみを捨てに来て。
やだなぁ。別に未練なんて無いのに、こんな錯覚を起こすなんて。
神威「…あり?俺のこと見えてる?」
A「!?」
神威「あはは、すごい驚いてる」
A「えっ?えっ、?」
神威「だーれも気付いてくれないから寂しかったよ」
A「だ、だって…あなたは……」
居るはずがない。彼は死んだんだ。
神威「顔真っ青だよ?大丈夫?」
A「有り得ない…」
へたり込む私に音もなく近寄るそれは、神威と言わざるを得ないくらい瓜二つで。
A「あ、悪霊退散ーー!!!」
とりあえず聞いたことある単語を叫んで全速力で家を目指した。
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作者名:ぺち | 作成日時:2021年10月31日 18時