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「 A。音海、Aです 」





顔を両手で覆い、ボソボソとこもった声で答える。





「 A 」





心臓がばくん! と大きな音を立てて跳ねた。

思わず顔を上げると、愛おしいものを見つめるような優しい眼差しの瀬名 泉さんが、私の頬に手を伸ばしてきた。





「 俺の名前、言える? 」

「 瀬名 泉さん 」

「 そう。よく出来ました 」





なにこれ、なにこれ。

なんだか彼のペースに持ち込まれていっている気がする。

もしかしてもう手遅れだった?
私はとっくの昔に甘い誘惑に溺れていた?





「 ねぇ、A。仕方ないからもう一度だけ言ってあげる。次はちゃんと答えてよねぇ 」





逸らせない。





「 俺だけのお姫様になってください 」





言葉は出なかった。

代わりに、こくりと、頷いていた。





「 ん、ありがとね 」

「 私。私も、瀬名さんのことが気になってて、だから、ライブに行こうと思って、それで… 」

「 ごめん、ちょっと今は喋んないで。あと顔も見ないで 」





ぐいっと腰を引かれて、まるで包み込むかのように優しく抱きしめられた。

微かに聞こえた心臓の音は、私のそれと同じ、いや、それ以上に大きな鼓動を響かせていた。





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瀬永ゆう(プロフ) - ここちさん» ありがとうございます!是非読ませていただきます! (2021年10月27日 6時) (レス) id: 4117ae44bf (このIDを非表示/違反報告)
ここち(プロフ) - 瀬永ゆうさん» 承認致しました。これからも小説共々よろしくお願いいたします! (2021年10月26日 21時) (レス) id: c2fb8c431e (このIDを非表示/違反報告)
瀬永ゆう(プロフ) - ここちさん» お返事ありがとうございます!了解しました!申請しておきます! (2021年10月26日 18時) (レス) id: 4117ae44bf (このIDを非表示/違反報告)
ここち(プロフ) - 瀬永ゆうさん» こんにちは。はい、Musicです!けれど私、間違えていました。スコアランキングではなく、イベントポイントランキングでした。汗 ユナという名前です。お手数おかけします…本当にごめんなさい (2021年10月26日 14時) (レス) id: c2fb8c431e (このIDを非表示/違反報告)
瀬永ゆう(プロフ) - ここちさん» ありがとうございます!フレンド申請させて頂きます!musicの方ですよね?ユーザー名は瀬永ゆうです! (2021年10月26日 6時) (レス) id: 4117ae44bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ここち | 作成日時:2021年10月12日 23時

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