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彼とまた顔を合わせることになったのは本当に偶然だった。
一人の時間が好きな私は、休日をのんびり過ごすために海沿いの堤防で小説を読んでいた。
ほどよい暖かさの中 頬を撫でる風が気持ちよく、気がつくと文字の羅列を目で追えなくなっていて、瞼がやけに重い。
いけない、このままでは眠ってしまう。
お昼だし、どこかお店に入って昼食をとって帰ろう。
そう思って立ち上がると、休日にしては誰もいないと不思議に思っていた海に、ゾロゾロと人がやってきた。
見たことのない機材を持っている人や、書類を片手に難しそうな顔をする人、首からカメラを下げている人。
そんな人たちに囲まれて一際 目を引いたのは、帽子もマスクもせず、端正な顔立ちを表に出している瀬名 泉さんだ。
「 すみません、今から撮影が始まりますので、少しお邪魔しますね 」
「 い、いえ。私はもう帰りますので 」
スタッフの方がわざわざ声をかけに来てくれたけど、こんな眩しいところにはいられないし、逃げたい。
鞄に小説を入れて、そそくさと立ち去ろうとした時、「 あんた 」と瀬名 泉さんが声をかけてきた。
や、やめて、眩しい、住む世界が違う。
「 この間の…電車にいた子だよね 」
「 はい 」
「 折角なら見ていけば? 滅多にないでしょ、こんな機会 」
もしかしなくても、瀬名 泉さんは、私をファンだと勘違いしている…?
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瀬永ゆう(プロフ) - ここちさん» ありがとうございます!是非読ませていただきます! (2021年10月27日 6時) (レス) id: 4117ae44bf (このIDを非表示/違反報告)
ここち(プロフ) - 瀬永ゆうさん» 承認致しました。これからも小説共々よろしくお願いいたします! (2021年10月26日 21時) (レス) id: c2fb8c431e (このIDを非表示/違反報告)
瀬永ゆう(プロフ) - ここちさん» お返事ありがとうございます!了解しました!申請しておきます! (2021年10月26日 18時) (レス) id: 4117ae44bf (このIDを非表示/違反報告)
ここち(プロフ) - 瀬永ゆうさん» こんにちは。はい、Musicです!けれど私、間違えていました。スコアランキングではなく、イベントポイントランキングでした。汗 ユナという名前です。お手数おかけします…本当にごめんなさい (2021年10月26日 14時) (レス) id: c2fb8c431e (このIDを非表示/違反報告)
瀬永ゆう(プロフ) - ここちさん» ありがとうございます!フレンド申請させて頂きます!musicの方ですよね?ユーザー名は瀬永ゆうです! (2021年10月26日 6時) (レス) id: 4117ae44bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ここち | 作成日時:2021年10月12日 23時