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「 もし仮にそうだとして、あんたが俺たちのことを知らないわけないんだよね。けどアイドルに詳しくないみたいだし、可能性はあるでしょぉ？ 」
頬杖をついてこちらを見上げる泉くんは、もうほとんど答えを導き出しているように思える。
私はふぅ、と小さく息を吐き、「 そうだよ 」と頷いた。
「 月永レオくんは、私の大切な友達 」
倒れてしまった椅子を起こして、もう一度 座る。
泉くんたちは複雑そうな表情を浮かべていたが、誰も何も話さないので、今度は私が口を開く番だった。
「 みんなもレオくんの友達？ 同じアイドル科だもんね 」
「 友達っていうか、まぁ…。同じユニットに所属してるしねぇ 」
その言葉に「 えぇ！？ 」とまたも勢いよく立ち上がってしまい、泉くんに「 うるさいんだけどぉ 」と怒られてしまう。
ペコペコしながら椅子を起こしては座り、内心これはとんでもない展開になったと焦っていた。
「 俺たちのことも知らなかったみたいだし、あんたは本当に王さまの友達みたいだねぇ 」
「 王さまとはいつ知り合ったのかしら？ 」
嵐くんの問いかけに「 去年の秋 」と答えながら、頭の中で自問自答を繰り返す。
…今、聞いてしまえばいいんじゃないか。
レオくんに、何があったのか。
いや、本人の許可なしにコソコソと外堀に傷をつけるような真似はしてはいけない。
でも、だけど、やっぱり。
「 去年の秋か…。王さま大丈夫だった？ 」
「 大雨の中 傘もささずに一人でボーっとしてたよ。大丈夫そうには見えなかった 」
「 ふぅん。ま、そうだよねぇ 」
どうしてレオくんは『 王さま 』だなんて呼ばれているの？
皆は彼に何があったか知っているの？
「 ス〜ちゃん 」
「 …私？ 」
「 何か聞きたいことでもあるわけ？ さっきから百面相してるよ、変な顔 」
渾名で呼ばれて少し反応が遅れてしまった。
諏訪だからス〜ちゃんだなんて、それなら全国の『 す 』が頭につく苗字の人もれなく全員ス〜ちゃんじゃないか。
凛月くんの全て見透かすような視線に、私は深呼吸を一つしてから答えた。
「 レオくんのこと、教えてほしい 」
膝の上で握りしめていた拳に無意識に力が入り、爪が皮膚に食い込む。
彼に出会ったあの大雨の日から約四ヶ月の時を経て、私はようやく『 月永レオ 』の核心に触れようとしていた。
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ここち(プロフ) - momoさん» momoさんコメントありがとうございます！ 自己満小説になっていないかと思っていたので、そういった意見をいただけて本当に嬉しいです。とても励みになります。これからもよろしくお願いします。 (2021年10月3日 14時) (
レス) id: c2fb8c431e (このIDを非表示/違反報告)
momo - めっっっちゃ好みです。。。Knights大好きだし話の展開っていうかもう色々ドストライクすぎてイッキ読みしてしまった、、あと泉くんイケメンすぎて惚れました…続き凄く楽しみです！更新頑張って下さい！！ (2021年10月3日 1時) (レス) id: d97a5a4175 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリ | 作成日時：2021年9月23日 4時
