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「 泉くんたちはアイドル科だよね 」
「 なんだ、やっぱり俺らのこと知ってるんじゃん 」
「 ううん、皆のことは知らない 」
「 はぁ？ 」
「 それ、どういう意味？ 」と泉くんが前のめりになって眉を釣り上げるので、私は「 ごめんなさいっ 」とまた謝る。
「 私、あんまりアイドルに詳しくなくて。ただ、顔がいい人はアイドル科なんだろうなって判断してるの 」
また泉くんを怒らせてしまうかなと思ったけど、意外にも彼は身を引いて、満足そうに何度も頷いている。
「 顔がいい 」と言われたことが嬉しいみたい。
「 けど、アイドルに詳しくないんだ 」
「 うん 」
「 じゃあ、やっぱり別の誰かだったのかな 」
「 泉くん？ 」
ボソボソと独り言を展開している泉くんに話しかけると、彼は少し考えた後に口を開いた。
「 あのさ、さっきあんた寝言 言ってたんだけど 」
「 ええっ！？ うわ、恥ずかしい、ごめんね 」
恥ずかしすぎて穴があったら入りたいくらいだ。
顔を両手覆って謝ると、嵐くんが「 男の子の名前を呼んでいたのよォ？ 」と頬を染めて肩をつついてきた。
「 好きな男の子？ アタシ気になるわァ 」
「 えぇっ、そんなこと言われても覚えてないよ 」
嵐くんは恋バナがしたいのかグイグイと身を寄せてくるので、それを力いっぱい押し返して赤くなった頬を仰ぐ。
寝言で誰かの名前を呼ぶなんて、寂しがり屋か、私は。
「 あんたね、『 れおくん 』って言ってたんだよ 」
「 っ！！ 」
過剰に反応しすぎたとは思っている。
勢いよく立ち上がったせいで倒れた椅子を気にする余裕もなく、私はただ目の前の泉くんから目を離せずにいた。
大きな物音で目を覚ました凛月くんが、不思議そうに私たちを見ている。
「 『 れおくん 』？ その子がどうかしたのォ？ 」
「 王さまの名前なんだよね、それ 」
「 あ、確かそうだったわねェ 」
聞き慣れない言葉だけど、恐らくレオくんとその王様は同一人物なんだと思う。
「 ねぇA、教えてよ。あんたが呼んでた『 れおくん 』っていうのは、『 月永レオ 』のこと？ 」
ドッ、ドッ、ドッ。
心臓の音が脳内に響き渡り、体内の血液がやけに早く巡っているような錯覚に陥る。
やはり、普通科の人間がアイドル科の人間と友達になるだなんて、許されないことだったのだろうか。
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ここち(プロフ) - momoさん» momoさんコメントありがとうございます！ 自己満小説になっていないかと思っていたので、そういった意見をいただけて本当に嬉しいです。とても励みになります。これからもよろしくお願いします。 (2021年10月3日 14時) (
レス) id: c2fb8c431e (このIDを非表示/違反報告)
momo - めっっっちゃ好みです。。。Knights大好きだし話の展開っていうかもう色々ドストライクすぎてイッキ読みしてしまった、、あと泉くんイケメンすぎて惚れました…続き凄く楽しみです！更新頑張って下さい！！ (2021年10月3日 1時) (レス) id: d97a5a4175 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリ | 作成日時：2021年9月23日 4時
