4話 ページ5
ASide
うーん……なんか今日することないなぁ〜雑談配信でもしようかな。
『莉犬くん誘お〜〜』
配信の準備をしながら、莉犬くんに電話をかける。
り「もしもし?どしたの?」
『今暇してたりする?』
り「ごめん。今はちょっと…」
『……そっかぁ。ごめんね!』
り「ううん、こっちこそごめんね!!」
『るぅちゃんにかけよ…』
さっきと同様にるぅちゃんに電話を掛ける。
る「はい、もしもし」
『ひま?』
る「暇じゃないです」
『そっか……ごめんね急に!!』
る「大丈夫です。こっちこそごめんね」
2人とも暇じゃないのかぁ……
仕方ないから1人でやろ、
Aさんが 雑談枠 を開始しました。
『あぁぁぁ〜聞こえてるー?』
>>聞こえてますよ!
>>急ですね!何かありましたか?
『することなくって!ちょっとみんなとお話しよっかな〜って思ってさ』
>>嬉しいです!
>>ありがとうございます!!!!
『てかさ?………やっぱなんでもない!!』
ここで莉犬くんはるぅちゃんの話を出すのは流石にプロ意識に欠けるかなって思ってやめた。
同じグループに所属しているからと言って無闇矢鱈に名前を出していい訳じゃないから。
>>え、なになに気になるwww
>>クソガキは抜けろ
>>めっちゃ気になるヤツwww
そんなことを考えているとたくさんの気になるコメに隠れて見えた[クソガキは抜けろ]の文字。
『え…?』
気にしちゃダメなことはわかってる。
でもアンチなんて久しぶりすぎていつの間にか声が出ていた。
>>アンチ?!珍しい……
>>Aちゃん。スルーだよ!
『そうだね…。うん、ありがとう』
>>気にしない気にしない!!
>>調子乗んなよ
>>Aちゃんの味方はたくさんいるからね!!
『ありがとね、でもごめん。今日はこれで終わりにします。おつA!またお詫びの配信いつかするね』
>>脱退はよ
>>大丈夫?おつA…
>>心配……おつAです…
____________________
『はぁ……なんでだろうな〜……』
脱退はよ か……
アンチなんて久しぶりだった。
活動始めたばっかりのときは「すとろべりーぷりんす」なのになんで女いんの??ってたくさんのアンチコメがあった。
でも今はリスナーのみんなに恵まれすぎててアンチなんて珍しくなっている。
なんだか、今日は全部うまくいかない気がする。
星座占いでも見ときゃ良かったかな…
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作者名:瀬。 x他1人 | 作成日時:2019年8月19日 9時