5話 ページ6
ASide
なーくん………。
私は鼻の奥がツンとするのを感じた。
こんなことでなーくんに電話していいのか、と一瞬思ったけどどうしようもなく誰かの声が聞きたかったんだ。
5コール目でなーくんは出てくれた。
『なーくん、もしもし』
な「もしもし、どした?なんかあった?」
『ねぇ、なーくん。私ってすとぷりに必要な存在?脱退した方がいい…?』
な「Aちゃんはすとぷりにとって俺たちにとって大切な大事な必要な存在だよ。
俺たちでもっとたくさんのリスナーさんを幸せにしようね!って話したじゃん。ね?脱退なんてダメだよ」
な「みんなAちゃんのこと大好きだから。安心して…?ね?」
『……うん、ありがとう。なーくん…』
必要だって、大切な存在って思ってくれていたのがとても嬉しかった。
なーくんの落ち着く声がとても心地良かった。
な「ううん、いつでも俺を頼ってね。俺たちはAちゃんの味方だから」
『いつもありがとね。なーくん』
『なーくんのおかげで落ち着けた。アンチなんて気にせずにこれからも笑顔を届ける!!』
な「うん!それでこそAちゃんだよ」
『本当にありがとね!…仕事中だった?』
な「まぁそうだけど…。大丈夫だよ!!丁度休憩してたときだし」
『ごめんね、大事な休憩を〜…お仕事頑張ってね!!』
な「はーい。じゃあ切るね〜」
と言ってなーくんとの電話は終わった。
いつもなーくんには助けて貰ってばっかりだ。
いや、なーくんだけじゃない他のメンバーのみんなにもいつも助けて貰ってる。
これからは私もみんなを助けていきたい。
そう改めて実感したとき、スマホが鳴った。
?「もしもし」
『もしもし、どしたの?るぅちゃん』
る「さっきはごめんね。実は編集に追われてて…。冷たくなっちゃった」
『ううん、大丈夫だよ、わざわざありがとね』
2人とも冷たかったっちゃ冷たかったけど、やっぱり気にしすぎだったよね。
る「今度また一緒に歌枠でもしよっか。Aちゃんと歌うの好きなんだ」
『私もるぅちゃんと歌うの好き!!私たちって案外声の相性いいんだよね』
る「そうそう!一緒に歌うのもいいけど、僕がギター弾いてAちゃんが歌ってもいいかもね」
『だね!私たち相性いいから即興でも歌えるもんね〜w』
る「ふふっwwそうだねwいけるいける!」
こうやってるぅちゃんと2人きりで話したのは意外と久しぶりかもしれない。
それから数十分通話してお互いの作業に戻った。
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作者名:瀬。 x他1人 | 作成日時:2019年8月19日 9時