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第二章 ページ4

天馬と響木、少女の三人がサッカー棟に来ると、もう既に部員たちは全員集まっていた


剣城「遅いぞ、天馬」

天馬「あちゃあ...、やっぱり遅刻か..」

サッカー部の同級生で、FWの剣城京介が天馬の姿を見て咎めた


剣城の切れ長の目が、響木と少女に向けられた

怪訝な顔をする剣城に、天馬が言った


天馬「ごめん、ちょっといろいろあって」

剣城「何で響木さんと一緒なんだ?...あと、もう一人は誰だ?」

天馬「途中で一緒になったんだよ、あの女の子のことはわからない」

どうにもばつの悪い天馬は、苦笑いするだけだった


正剛「天馬」

天馬「は、はい!?」


その響木から声をかけられ、天馬の声が裏返った


正剛「俺はちょっと理事長の所に行ってくる、この子と一緒にここで待っていろ。A、良いな?」

『はい、分かりました、響木さん』

少女がそう言うと、響木はさっさとサッカー棟の事務室に向かってしまった


天馬「はいっ!」

やはり裏返ってしまった自分の声を情けなく思いつつ、天馬は直立不動で送り出す

『......』

Aと呼ばれる少女は響木が出ていったあと、近くの壁に寄りかかって、数分すると眠ってしまった



信助「ぷぷっ!天馬が変な声出してる!」

剣城の横にはいつの間にか西園信助が立っていた

雷門中サッカー部での新たなる守護神、GKだ

体は小さいがその秘めたるパワーはとどまることを知らない、天馬にとっては信頼のおける仲間だ


天馬「皆集まっているの?」

信助「それがね、天馬...」


天馬は信助の困ったような声で気がついた
いつもよりやけに人数が少ない上に、雷門では見ることのないはずの顔ぶれが数人いるのだ

天馬「太陽!?」

太陽「やあ、久しぶり、天馬」

天馬「どうしてここに!?」

太陽「響木さんから呼び出されてね、僕も理由は知らないんだけど」


笑顔で声をかけてきたのは雨宮太陽だ
かつてホーリーロード全国大会準決勝では、新雲中のキャプテンとして天馬たちの前に立ちはだかった天才MFである

雪村「太陽だけじゃないよ」

天馬「雪村さんまで!」

雪村「そう、俺もなんだ」

かつて、イナズマジャパンの名FW、吹雪士郎を輩出した北海道のサッカー強豪校、白恋中学、その白恋中の現在のエースがこの雪村豹牙だ


剣城「天馬、もう一人いる」

天馬「えっ?」

剣城の言葉に天馬が振り向くと、そこにはもう一人、ここで会うのは初めての人物がいる。

天馬「白竜!」

白竜「久しぶりだな、天馬」

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作者名:ホイップ | 作成日時:2016年4月28日 15時

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